大きすぎるパーカー ページ22
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『うー、さむい。』
春だ春だと言っている世の中だけど、実際まだ肌寒い時もある。
それに、春は一番風が強い季節だから外に出るのにも躊躇ってしまう。
「はいヌナ。」
そう言ったジョングクは黒い物体、恐らくジョングクのパーカーを目の前に差し出してきた。
ジョングクはこのパーカーを何着も所持していて、今現在も身にまとっている。
『ありがとう。』
ジョングクの優しさとありがたみを感じ、パーカーを着る。
その瞬間にジョングクの匂いが鼻腔を擽る。
安心するあの匂い。
その裏起毛のパーカーに無意識に顔を埋めていた私はジョングクに見られていることも知らずに随分と羞恥を覚えることをしていた。
「ヌナって実は匂いフェチ？」
悪戯っぽく笑ってからかってくるジョングク。
『別に。』
「んもう！ヌナったらほんとに塩対応。」
『冷たくてすみませんね。』
「いいよヌナの全部が好きだもん♡」
こういうのはいつも軽くあしらって流している。
そういえば「ヌナの匂い」とこの間言われて、正直よく分からなかったけど、今わかった気がする。
自分では分からないけど、誰でも匂いというのは染み付いているのであろう。
『…ジョングクの気持ち分かったわ。』
「でしょ？ほらほら」
頭をジョングクに包囲されて視界真っ暗で鼻には直で匂いが広がる。
『苦しい。』
「嬉しい？ね、嬉しい？」
『うん、嬉しいよ〜。』
棒読みでそう伝えればやっと離してくれた。
あっという間に暖かくなってパーカーを脱げば、服にジョングクの匂いが薄ら移っていて。
「ヌナってやっぱり匂いフェチなんだ。」
『うるさい。』
その通りです。
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ういろ(プロフ) - 名無し56375号さん» いつもコメントありがとうございます(；；)頑張ります！ (2020年6月21日 20時) (
レス) id: b0bc06a917 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56375号(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！ (2020年6月21日 19時) (レス) id: ac4fbca61c (このIDを非表示/違反報告)
ういろ(プロフ) - ソルさん» コメントありがとうございます！最初は何度も別れ話を切り出していましたが、だんだん気持ちが変わっていくという心情を書いていたつもりですが、あまりにもグダグダでわかりにくかったと思います...。ご指摘ありがとうございました (2020年5月30日 21時) (レス) id: b0bc06a917 (このIDを非表示/違反報告)
ソル(プロフ) - 女の子って別れたいんじゃなかったんですか。 (2020年5月16日 22時) (レス) id: 7655ef399d (このIDを非表示/違反報告)
ういろ(プロフ) - 名無し56375号さん» 二回もコメントありがとうございます(*^^*)更新頑張りますね(^^♪ (2020年5月16日 21時) (レス) id: b0bc06a917 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ういろ | 作成日時：2020年3月14日 16時
