別れてください。

うさちゃん行方不明 ページ15

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『……ない。』


さっきまでつけてたはずなのにどこにいったのだろうか。



遡る事昨日の夜…









「ヌナあああ！ただいま！」

『おかえりー』



ジョングクだけ講義がある日に勢いよく帰ってきたジョングク。


何やら、鞄を漁っている。



「見て！！お土産！」


お土産…？今日なんかあったっけ？


「帰りに、雑貨屋さんよったの！開けてみて！」



ごく稀にある気まぐれなお土産と言ったところか。


言われた通りに包装を解くと中には可愛らしいうさぎのキーホルダーが。



「ヌナに似てるなって思って買ったの〜」



うーん、どっちかというとグクに似てるよね。


こんないい歳したおばさんがうさぎに似てるなんてどんな拷問だ。(まだ22歳)




『かわいい。グクみたい』


おっと、本音が出てし「ほんとに？？？うれしいっ！」


ちょっと、いや結構めんどくさい。言わなければ良かった。


しかし、本当にグクに似ているから、先程の言葉は取り消せない。


ジョングクに出会ってから一度言った言葉は取り消せないということを何度も思い知らされるようになった。(四話参照)



なんだかんだそのうさぎは家の鍵に付けることに。




そして次の日。





買い出しから帰ってきて、玄関の鍵を鞄から出した時その事態に気付く。







うさちゃん行方不明。



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