別れてください。

飛び込みジョングク ページ14

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先程様子を見に行った時のグクは体温が下がっていて安堵したものの、自分のふてぶてしさでジョングクに嫌な思いをさせていたことに気づき、自己嫌悪に陥る。




気晴らしに溜めていたドラマを見る。


たまたま出てきたカップルの喧嘩シーンが今の私たちと全く同じような状況で辛くなった。


女の子の気持ちが痛いほどわかって、いつもは泣かないのに、今日は何故か泣いてしまった。



考えれば考える程涙は溢れてくる。


私ってこんなにメンタル弱かったっけ？




「……ヌナ？」


私が大好きな声に呼ばれて、思わず振り向いてしまう。


「えっ！ヌナ、泣いてるの…！？」



センチメンタルな私の元に堪らず飛んでくるグク。


びっくりして横を見れば、グクまで泣いている。


『なんで、グクまで泣いてるの、？』

「だって、だって僕が酷いこと言っちゃったから、！」

「ごめんなさいっ…！」



正直、グクに言われた言葉で傷ついたけど、必死に謝ってくれているグクを見ていたら先程までの傷ついていた自分のことはどうでも良くなっていた。


『ううん。ヌナも悪いの。嫌だったよね。』

「それは違うよっ！！」


ジョングクは大声で全否定してくる。

喉大丈夫かな(小声)



それよりも嫌じゃないのになんであんなことを言ってきたのかという疑問が浮かぶ。




「ヌナに、風邪を移したくなかったの。」



なにそれ。


ジョングクってそんな気遣いできたの？

ちょっと上手くいかなかったけど、考えは素晴らしい。



『ばかっ！』

「え、」


急に怒り出す私に目を真ん丸にするジョングク。


『こっちが勝手にやってるだけだし、グクになら移されても全然平気だから！』


これ地味に恥ずかしい。



「ヌナ……。すき。」

『急に来るスタイルなんだ。』


「じゃあ今日一緒に寝ようねっ」

『それはちょっと。』

「エッ」




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