検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:46,838 hit

27 ページ27

.









珍しく夕方から始まった合コンもそろそろ七時を回る。

夕方からお酒飲んだの初めてだったんだけど、

隣の彼を除けばご飯は美味しいしお酒も美味しかった。






二次会、と称して次は居酒屋に行くらしいけど

もうほんとにこれは合コンなのだろうか?

鬱陶しい彼に肩を抱かれ、

気持ち悪さに顔を顰めていると

運良くオンマから着信が来て何とか言い訳してその腕から逃れた。









「もしもしオンマ?どうしたの?」

「Aどうしよう...ミンジョンが帰ってこないの!」

「え.....?」









その言葉にスマホを落としそうになって

大丈夫?と私の顔を覗き込んだ友人にミンジョンが居なくなって...と泣きそうな声まで出てしまった。

私が家を出てすぐ居なくなったらしい。

もう二時間も経っていた。






私も探す、そうオンマに告げて通話を切る。

酔いなんてものはもう無くなっていた。

友人に一言告げてミンジョンを探しに行く。

だけどあの子の行動範囲なんて限られていて、

何なら多分私が一番最初に思いついた場所に確実に居る気さえした。









「そろそろ閉園時間でーす」









エレベーターを出てショッピングモールの屋上へ続く短い階段を上る。

帰り支度を始めた子ども達や走って帰る子ども達に逆らって

屋上遊園地へと足を入れる。

手を繋いで帰る親子の隙間から

ずっとこっちを見て固まっていた、何だか懐かしいその姿が

私を捉えて、私の名前を呼んで

何だか無性に涙が溢れた。









.

28→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (122 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
136人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン
感想:  ログイン

ヒスイ(プロフ) - リオさん» コメントありがとうございます。クサズがとても好きで、でもなかなか巡り会えず自分で書いてしまいました笑 リオ様の癒しになれたのでしたらこちらも嬉しい限りです。最後までありがとうございました。またご縁がありましたら宜しくお願いします。 (2018年8月28日 19時) (レス) id: c06cea6d4c (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 完結お疲れ様でした。クサズメインのお話って少ないので寂しく思っていたのですが、こんな素敵なお話に出会えて嬉しいです。ホソクの笑顔には周りを元気にする力がありますよね。ひと時の癒しをありがとうございました。 (2018年8月28日 18時) (レス) id: ba173bb279 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヒスイ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年7月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。