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「ホソクくんは天然の女たらしだね」
「違うよ!!?」
特にお腹も空いてなかったから、とりあえずコーヒー二つ買って近くの公園に逃げてきた。
友人から聞いた話、ホソクくんは学内の女の子たちに人気らしい。
まぁ顔はいい方だと思うし。
Aちゃんは俺のこと嫌いなの?
眉を寄せて私をじとっと見つめる彼にいやほんとのことを言っただけだよ、と
缶コーヒーを飲みながら答える。
「...でも、今日のAちゃんいつもより可愛いからさぁ」
「.......は、」
「だっていつもスカートなんて履かないじゃん!髪も巻いたでしょ?」
自分が気合い入れてたことをぽんぽん出されるものだから、恥ずかしさに口を噤む。
可愛いね、Aちゃん。
身震いするほどどストレートなこの男をどうしてやろう。
ふっと笑いが零れる。
熱心に私のことを話す彼が可愛くて笑ってしまうと、
何笑ってんのーなんて言葉が飛んでくると思ったら、
私を見つめたホソクくんの口元にも笑みが浮かぶ。
「やっぱり笑顔が可愛いよ、Aちゃん」
ちゅ、と
可愛らしい音を立てて柔らかい感触が唇に降ってくる。
至近距離で見るホソクくんの睫毛は思ってたより長いな、なんて
そんな事を呑気に考えていた。
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ヒスイ(プロフ) - リオさん» コメントありがとうございます。クサズがとても好きで、でもなかなか巡り会えず自分で書いてしまいました笑 リオ様の癒しになれたのでしたらこちらも嬉しい限りです。最後までありがとうございました。またご縁がありましたら宜しくお願いします。 (2018年8月28日 19時) (レス) id: c06cea6d4c (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 完結お疲れ様でした。クサズメインのお話って少ないので寂しく思っていたのですが、こんな素敵なお話に出会えて嬉しいです。ホソクの笑顔には周りを元気にする力がありますよね。ひと時の癒しをありがとうございました。 (2018年8月28日 18時) (レス) id: ba173bb279 (このIDを非表示/違反報告)
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