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「ん〜〜おいしい」

「あは、Aちゃんてば美味しそうに食べるねぇ」









ケーキを頬張る私を、頬杖をつきながらにこやかに見つめるホソクさん。

期間限定という塩レモンタルトの優しい酸味としょっぱさと甘さが丁度いい。

ホソクさんは既に4つ目のガトーショコラに突入。

まるで底なし沼の様にケーキが吸い込まれていく、食べ盛りおそるべし。






俺もそれ食べたい、なんて浮かれながら私の塩レモンタルトを見つめる彼は、

もはや女子大生かってくらい可愛くて。

餌付けの気分で少し掬って彼にフォークごと差し出すと、そのままタルトにかぶりつかれた。









「ちょっと、!フォーク持ってって、」

「ふふ、」

「.....何笑ってんの」

「や、敬語外れたなぁって」









連れてきて正解だったね、なんてにこにこ笑う彼に慌ててごめんなさいと謝ると

同い年だし敬語外そうよと駄々をこね始めた彼は私の皿を人質に約束して、とじとっとした目を向けてくる。

渋々分かった、と返してお皿を返してもらおうと手を出すと、まだ何かあるのか動かない。






ホソクさん返して、私までムスッとしだすと彼はぼそっとなにかを呟く。

私が聞き返すと、今度は私にも聞こえるサイズで。








「さん付けもやだ」

「えー...じゃあホソクくん」

「んんー」









納得してないという声でお皿を返す彼に、ちょっとだけいたずら心が働く。

呼び捨てがい?と聞けば眩しすぎるぐらいの笑顔で頷かれる。

おっけーじゃあホソクくんね、なんて笑って言えばあからさまに落胆した顔をされた。






ホソクくんも私のことちゃん付けじゃん?だからホソクくん。

なんて訳の分からない言葉を並べて、

ケーキ貰ってくるねと席を立った。









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ヒスイ(プロフ) - リオさん» コメントありがとうございます。クサズがとても好きで、でもなかなか巡り会えず自分で書いてしまいました笑 リオ様の癒しになれたのでしたらこちらも嬉しい限りです。最後までありがとうございました。またご縁がありましたら宜しくお願いします。 (2018年8月28日 19時) (レス) id: c06cea6d4c (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - 完結お疲れ様でした。クサズメインのお話って少ないので寂しく思っていたのですが、こんな素敵なお話に出会えて嬉しいです。ホソクの笑顔には周りを元気にする力がありますよね。ひと時の癒しをありがとうございました。 (2018年8月28日 18時) (レス) id: ba173bb279 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒスイ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年7月22日 23時

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