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「なに、忘れてたの?」
「完全に忘れてた...何も考えてなかったわ...」
「ふふ、ロールケーキ食べる?」
「ん、食べさせて」
嬉しくてぎゅっとAを抱きしめて肩に顎を乗せると、やめてよ重いと笑うも退かしてはこなかった。
今日は俺の日だしなんならひたすら甘えようと思って、
Aが掬ったロールケーキをあーんしてもらう。
ふんわり柔らかい生地と、ひんやり冷たいカットフルーツ、ほんのり甘い生クリームが程よくて
おいし?と俺を覗くAにうんと答え、次を促した。
「グク、これ誕生日プレゼント」
「.......え、これユンギヒョン用のじゃ無いの!?」
「...なんでユンギオッパ?」
Aから差し出された紙袋は、ずっと気になっていたそれで。
そうだよユンギヒョン!とAから離れると、急に何、と笑われる。
A、ユンギヒョンが好きなんじゃないの?
俺の震えた声が部屋に響く。
ロールケーキが乗ったお皿を持ったまま、Aは訳が分からないという様に俺を見つめる。
グク、ロールケーキをローテーブルに置くと俺の名前を呼んでベッドに上がる。
俺の正面に座った彼女は俺の両手を優しく掴んだ。
「...わかんないよA、俺はAが好きなのに」
「.......グク?」
「ずっと、ずっとAが好きだった、」
Aの手を離して、今度は俺から彼女の手を優しく包む。
ゆっくりと、Aの唇が俺のそれに触れた。
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JIN君が大好きな人(プロフ) - 最高でした!! あ、あと、グクの事大好きっていうのは主人公ちゃんがですよ!笑 (2018年9月3日 20時) (レス) id: 1526253de7 (このIDを非表示/違反報告)
JIN君が大好きな人(プロフ) - 分かってないなぁ(( グクの事大好きなのに笑 (2018年8月31日 21時) (レス) id: 1526253de7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - JIN君が大好きな人さん» かわいいチョンジョングクくんを目指してます。最後まで宜しくお願いします〜。 (2018年8月29日 21時) (レス) id: c06cea6d4c (このIDを非表示/違反報告)
ヒスイ(プロフ) - セジュンさん» そう言ってもらえて嬉しいです。今回少し作風を変えて書いています。ぜひ最後まで宜しくお願いします。 (2018年8月29日 21時) (レス) id: c06cea6d4c (このIDを非表示/違反報告)
JIN君が大好きな人(プロフ) - 可愛すぎます。 応援してます! (2018年8月29日 20時) (レス) id: 1526253de7 (このIDを非表示/違反報告)
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