BTS 短編 (ページ3)

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Ep.2 ページ3

『(あなた)～！放課後話ある！俺んちこない？』

いつもの四角い笑顔で話しかけられては断るものも断れず、また恋の相談か、と覚悟を決めて

｢いいよ。放課後クラスまで迎えいくね。｣
『おっけ～！さんきゅっ！』

［あんたまだやってたの。その関係。］
｢うるさいな。ハニ。｣

このうるさくてでも頼りになる私の親友のハニは
私のテテへの想いを知ってる唯一の人。

｢どうせ、いつもと同じだよ。続かないやつ。｣
［ってわかってるなら、なーんで自分はいわないのかな。ほんとに。］
｢絶対振り向かないってわかってるから。｣
［なんでわかるのよ。言ってみたことも無いくせに。］
｢わかるの！親友だから！｣
｢自分で言って悲しいし。最悪。｣
［そういうの、世間で言うとこの自爆ってやつだよ。］
｢うるさい。バカハニ。｣
［はいはい。］

なんてくだらい話をしてたらあっという間に放課後で。
テテを迎えに行ったら、見たくない光景を見てしまった。
『……うん。……あはは！』
女1｢うん！じゃあね！テテ！｣
『うん！またね！』

誰あの子。
なんで気安くテテって呼ぶの。

こんなもやもやなんて知らないテテは私の大好きな四角い笑顔で、
『待った？ごめんね。(あなた)！』
『早く行こう！話したいこといっぱいだよ～』って
こんな事言われたら行きたくなくても行くしかないじゃない。
だからいつも私は物わかりのいいフリしてさっきの女の子の気になることなんてなんにも聞かずにこうこたえるんだ。
｢ううん。待ってないよ。｣
｢早く行こう！テテ！｣

いつまでこんなに苦しい想いを私はするんだろう。
でも我慢しよう。これしか彼のそばにはいれないのだから。

でもまだ知らなかったんだ。
これから聞くテテの話で私のこの思いは無惨にも砕け散るなんて。