世界で1番キミが嫌い、/ TAEHYUNG 05

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頼りないとか

そんな事じゃなくて

単なる嫉妬なのに…

そんな風に思わせてる事が

胸の奥を痛ませる









A「テヒョン…くん、」




TH「テヒョンって呼んで」




A「…っ」




TH「もういい加減慣れて」




A「…お、怒ってる？」









言い方がちょっとキツくて

そんな事を聞いて見たら

テヒョンくんは

顔を背けると小さく頷いた









TH「怒ってるよ」




A「…」




TH「Aは俺の事をたまにしか呼び捨てにしないし…隠し事はするし…」




A「か、隠し事なんかっ」




TH「じゃー話してよ」









テヒョンくんは

ジッと私を見つめる

喉まで出かかった言葉を

私はグッと飲み込んだ、




嫉妬に塗れた女なんて

絶対に重いとか思われそう

大人のくせに嫉妬？

子供の恋愛じゃないんだからって…









TH「ほら、言わない」




A「た、対した事じゃないしっ」




TH「対した事じゃなくても話して」









テヒョンくんは

そっと私の手を握ると

顔を覗き込むように見つめる









TH「…そんなに俺に言いにくい事なの？」




A「…っ」









泣きそうな顔で

甘えた声で

何だかズルいっ









A「…さ、さっきの女性っ」




TH「…女性？」









テヒョンくんを不安にさせる位なら

いっその事、全てを話して

唖然とするテヒョンくんに

「ほら、見た事か！」と言えばいい←




私は小さい事でも

気になるし嫉妬もする

めんどくさい女だと思われてもいい









A「さっき！会社の前で！女の人と話してたでしょ！？」




TH「…ん？それが？」




A「そ、それがって…」









テヒョンくんは不思議そうに

顔を傾けながら

眉間に皺を寄せる









え、どこまで言ったら伝わるの？









A「その女の人とは…どういう関係なの！？なんか親しげだった！！」




TH「…会社の人だよ？」




A「そ、そんなのわかってるけど！なんか楽しそうに話ししてたじゃん！」









わぁー

なんて惨めな光景

痛すぎる、

私、酷く痛い女だよ









TH「…」




A「そ、それに！さっき慌てて携帯隠したし！」




TH「ちょ、ちょっと待って」




A「何か私にやましい事があるんじゃないの！？」




TH「ちょっと！A！ストップ！」









テヒョンくんは

急に私の肩を両手でギュッと掴んだ、




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