誰も悪くない ページ41
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暫く、お互い鼻をすすりながら抱きしめ合った。
経った2ヶ月。
だけど私はその2ヶ月間で彼を忘れられないくらい好きになり、彼も同じ様にその2ヶ月間で忘れられない位私が好きになっていたという。
それを聞いてまた涙が止まらず、既に泣き止んだユンギさんは笑いながらソファに誘導した。
YG「落ち着いた?」
「ズッ、はい…」
YG「ははっ、目が真っ赤」
俺もか、そう言って笑って親指で目元を優しく摩ってくれる。
YG「…A。話そっか」
「…はい」
YG「まず確認、だけど…」
いるんだな…?
そう言って私のお腹を優しく摩った彼はどこか、不安そうで。
その不安がうつるように自分の中にも再び不安が募る。
「はい」
けれど授かったのは事実で、それを否定は絶対にしたくない。
YG「…俺達の子、なんだよな?」
「はい」
YG「…っあぁ、良かったぁ…」
「ぇ?」
否定されるのが怖くて逃げてきて、でも向き合おうと本当ついさっき覚悟決めたけど。
目の前の彼は否定、拒否するどころか安心したように息を吐いて私の肩に頭を預けた。
YG「お、俺の子じゃ無かったらと一瞬思って…。まさかAに限ってそんな、って俺の中で否定してたけど。その通りで安心した」
「……」
思っていたのと違ったけど…。
でもこれはこれで、結果的に私も安心していいって事だよね…。
「…はぁ」
YG「それは何のため息?」
「同じく、安心したんです…」
YG「…それは、ここに帰ってきた事と関係があんの?」
「……」
YG「あるんだ」
今思えば、私が妊娠をしたと彼に言えば拒否される、なんて彼の人柄上そんな事言うはずない。
そうゆう人と思っていたなんて、彼には言えない。
YG「ふぅん…。まぁもう、なんでもいい」
「そ、そう言えば、テヒョンさんからユンギさんに話を聞いて欲しいって…」
YG「…ふっ。…あぁ、その事だけど…__」
そして彼は、事情を全て話してくれた。
彼が受け取った避妊具は不良品であって、恐らく私が妊娠したのもそれのせいでないかと。
YG「テヒョンは自分が悪いとか言ってるけど、俺はもう誰が悪いなんざ関係ないと思ってる」
命を授かったんだ。
と、彼はそう言ってくれた。
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ななな - ユンギとの子供…喜んで笑笑笑 (2022年10月12日 2時) (レス) @page36 id: 99a1458b51 (このIDを非表示/違反報告)
キム・カズ(プロフ) - みくさん» コメントありがとうございます!私もムフムフ言いながら想像して書いておりました…(灬・ω・灬)只今進展に悩んで降りまして、この小説を初めてもうすぐ1年が経つというのに…申し訳ないないです。ご覧に頂いている皆様の為にも足りない頭で頑張らせて頂きます! (2022年3月1日 0時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます〜!!!遅ればせながら、読ませていただきました♡黒スキニーに黒シャツ、黒カフェエプロンのゆんぎさん想像しただけでカッコいいです〜_:(´ཀ`」 ∠):続きがとても楽しみです♪ (2022年2月28日 6時) (レス) @page30 id: 23482d6195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キム・カズ | 作成日時:2021年2月3日 2時