よく会う彼は ページ38
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テヒョンさんは留学で日本に来ていて、本当に偶然見つけたと言う。
それから度々声をかけてくるテヒョンさんに対して、キャンパス内では彼がお腹の子の父親ではないかと噂が広まった。
だから、距離を置こうとするのだけれどテヒョンさんは気にせず声をかけたり体調を気にかけてくれたりしてくれる。
それが1ヶ月続いて、テヒョンさんは休みの日を使って韓国に1度帰って行った。
休み明け。
悪阻も少なくなり、酷かった睡魔も落ち着いてきた。
体調が正常に戻りつつある中、真面目に通ってきたお陰で単位はもう全て取れているから大学に来る事も減った。
週に1回、必須科目を受けに来るくらい。
その週に1回の講習を受ける為に今日もキャンパス内を歩く。
もう噂に飽きたのか、変な視線も耳に入ってくるある事ないことの話は聞こえなかった。
聞こえてきたのは、
TH「Aさん!」
久しぶりに聞いたテヒョンさんの声。
この広いキャンパスの中、良く会う。
「おはようございます」
TH「体調はどう?」
「大分良くなってきました。ありがとうこざいます」
TH「いえいえ僕は何も!」
少し照れたように口を四角くして笑うテヒョンさん。
とても無邪気な彼はよく笑顔が似合う。
TH「じゃあさ!今日少しお出かけしない?」
「お出かけ?」
TH「うん!あ、少しきつい?」
「いえ、大丈夫ですけど…」
TH「んじゃ決まり!適度な運動は大事だよ!」
この後講習があるけど、人と出かけるのは久しぶりだから少し楽しみではある。
講習までに元々時間はあって図書館にでも行こうと思ってたから、大丈夫。
「どこに行くんですか?」
TH「いひひ!秘密!」
また無邪気に笑う彼は、行こ!と手を歩く方に向けた。
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まずは栄養を付けなくてはと、ご飯屋さんに連れて行ってもらいご馳走になってしまった。
僕が食べたかったのを付き合わせたからという理由で終わらせられた。
その後来たのは、おもちゃ屋さん。
男の子や女の子、0歳から大人までが遊べるおもちゃやゲームが並んでいる。
そんな中テヒョンさんは真っ先にカードゲームに飛び込んで行った。
が、何かを思い出したかのように次は人形コーナー、音楽のなる赤ちゃん用のおもちゃ等をカゴに入れて買っていった。
なぜ買うのか分からないまま、そのまま彼は荷物を持ってお店を出た。
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ななな - ユンギとの子供…喜んで笑笑笑 (2022年10月12日 2時) (レス) @page36 id: 99a1458b51 (このIDを非表示/違反報告)
キム・カズ(プロフ) - みくさん» コメントありがとうございます!私もムフムフ言いながら想像して書いておりました…(灬・ω・灬)只今進展に悩んで降りまして、この小説を初めてもうすぐ1年が経つというのに…申し訳ないないです。ご覧に頂いている皆様の為にも足りない頭で頑張らせて頂きます! (2022年3月1日 0時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます〜!!!遅ればせながら、読ませていただきました♡黒スキニーに黒シャツ、黒カフェエプロンのゆんぎさん想像しただけでカッコいいです〜_:(´ཀ`」 ∠):続きがとても楽しみです♪ (2022年2月28日 6時) (レス) @page30 id: 23482d6195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キム・カズ | 作成日時:2021年2月3日 2時