2ヶ月のスメラルド【YG】

そうゆう人 ページ37

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『＿＿まじ？』


『しっ！声がでかい…』


『……いやでも、』


『…あ、あの子だよ




……留学先で子供作って帰ってきた子』


『何しに行ったの』





あの人も、あの人も。

多分話してるのは私の事。


でも、あんな人知らない。


どこで聞いたのか。

知らない人から知らない人へ話が渡った。

噂話とはそういうもの。


じゃ1番最初に話した人は誰。


検討はつくけど。





KN『まさかさ、そんな子とは思わなかったわ』


『大人しいから余計やばいよね』





……どこで、何を間違えたのだろう。



留学したこと？

留学先で、バイトを探したこと？





…あの人と、出会ってしまったこと？





「…ゔっ、」





考えたくもないことを1人で考えて、勝手に悲しくなる。

それと同時に、何かが込み上げてきて吐き気がする。


近くの化粧室に駆け込んで、冷めた人の目を気にせずトイレに顔を近づけ吐く。





情緒も不安定になる、って言ってたな……。



お医者さんに言われた事を思い出し、さっき思ってしまった事を今の状態のせいにする。


いや、この子は悪くない。

全く。



口を濯いで手を洗い、次の講義の為にカバンを背負い直して化粧室から出る。





「＿＿…있다(いた)」





聞き覚えのある単語。

多分韓国語だろう、が聞こえてきた。


今月から海外から留学してくる人が、この大学に増えると教授は言っていた。

掲示板にも張り紙がしてあった。


あの人は、何かを見つけたのだろうか。





「見つけた……！！」


「ひゃっ！」


「あ、ごめん…急に」





「…っ、て、ヒョンさん……」


TH「お、覚えててくれてた？…久しぶり、Aさん」





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