幸せ ページ33
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照れたようにはにかむ弟は甘えるようにぎゅっと抱きついてきた。
俺もそれに応えるように背中をぽんと軽く叩く。
TH「あ!ヒョン、俺来月から日本に留学してくる!」
YG「おいおい、それ大丈夫なのかよ」
TH「失礼な!日本語だって話せるし!」
YG「お前が普通に韓国でしてきた事が、日本じゃ通用しないことだってあるんだぞ。気をつけろよ」
TH「…やたらと詳しいな」
JK「ヒョンは日本人の彼女が出来ましたもんね」
TH「え!誰!?写真は!?」
YG「やージョングガ…こうなるから言わなかったんだよ」
案の定ぎゃーぎゃー騒がしくなるテヒョンに呆れて居れば、あっと声を漏らすジョングガ。
そいつの見てる方向を俺も見ると、噂をすればそこにはAが花束を持って立っていた。
「あ、…」
YG「…A」
TH「え…まさか!」
「ユンギさん。卒業、おめでとうございます」
YG「…ありがとう」
照れながらもそう言って花束を渡すA。
今すぐ抱きしめたい衝動に駆られたが、人前でもあって彼女に怒られてしまう。
TH「彼女…」
YG「なんだよ」
TH「んー何か忘れているような…なんでもないや!いーなー幸せそうで」
ジョングクには話ていたが何だかんだ会うのは初めて。
人見知りながらも頑張って挨拶するジョングクとA。
お互いモジモジしながら話すのを見て、可愛いなんて思ってしまう。
TH「テヒョンです!いつもヒョンがお世話になってます!」
初めて会ったやつにも遠慮無しにズカズカ進むこいつにタジタジなAは、チラチラと助けを求める様に俺を見る。
取り敢えず、テヒョンをジョングクの方に投げ渡すかの様に近くなっていた距離を離す。
TH「ひどい!」
YG「うるせぇ…」
TH「はいはい。おじゃま虫な俺達はさっさと退散しましょうかね!」
YG「…ジョングク」
JK「…お肉」
YG「わかったわかった」
TH「もうヒョンったら!俺を邪魔者扱いしちゃって!折角!…あいてててて!痛い!分かったから!グェッ…!」
「元気な人ですね…」
YG「煩いだけだろ」
TH「Aさぁん!こんなヒョンだけど!末永くお幸せにぃ!」
そんな彼奴だが、良い奴ではある。
俺達もお互いにそうである事を願っていた。
けれど、その幸せは長く続かなかった。
共に過ごした卒業式。
その次の日から彼女、Aとの連絡が途絶た。
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ななな - ユンギとの子供…喜んで笑笑笑 (2022年10月12日 2時) (レス) @page36 id: 99a1458b51 (このIDを非表示/違反報告)
キム・カズ(プロフ) - みくさん» コメントありがとうございます!私もムフムフ言いながら想像して書いておりました…(灬・ω・灬)只今進展に悩んで降りまして、この小説を初めてもうすぐ1年が経つというのに…申し訳ないないです。ご覧に頂いている皆様の為にも足りない頭で頑張らせて頂きます! (2022年3月1日 0時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます〜!!!遅ればせながら、読ませていただきました♡黒スキニーに黒シャツ、黒カフェエプロンのゆんぎさん想像しただけでカッコいいです〜_:(´ཀ`」 ∠):続きがとても楽しみです♪ (2022年2月28日 6時) (レス) @page30 id: 23482d6195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キム・カズ | 作成日時:2021年2月3日 2時