問題 ページ27
*
その日から会えたら会おうではなく、連絡をとりあいながら時間を合わせて校内で会っていた。
バイト先ではユンギさんは殆ど裏の方に回っているから、話す機会は帰宅の時間が被っている時だけ。
その度に、彼とは自己紹介ならぬ情報交換をし合っていた。
そして問題が発生。
ユンギさんの誕生日が3月の9日だということだ。
私が日本に帰るのは2月いっぱい。ユンギさんが誕生日を迎えるときには丁度私はここにはいない。
連絡を交換しているから離れていても祝えるけど、直接祝いたかった。
「ユンギさん」
YG「んー」
2週間の時が流れ、1月も残りわずか。
休日のお昼。ユンギさんのお家で、テレビを見ながらゆっくり過ごす。ユンギさんはソファに座る私の膝の上に頭を乗せて横になっている。
後1ヶ月ちょっと。その事を伝えようと、彼の頭を撫でていた手を止める。
「ユンギさんの誕生日の事なんですけど…」
YG「俺の?」
「はい…私、ここにいるのは、2月末までなんです…」
YG「…」
「直接祝いたかったんですけど…」
YG「…会う事も出来ねーの?」
「はい…」
YG「…俺、もうすぐ卒業するってのは覚えてる?」
「はい。韓国は2月にあるんですよね?」
YG「その日までは、ここにいるんだろ?」
「そうですね」
YG「んじゃ俺にとっては何も問題ねェよ」
「…え?」
誕生日はいいのだろうか。そう思って聞き返せば、テレビに向けていた目線を私の方に移す。
YG「卒業式の日、一緒にいてくれるんだろ?」
「もちろんです」
YG「なら特に問題ねぇよ」
「でも、誕生日は…」
YG「俺が会いに行く」
「え」
YG「誕生日、日本でAと過ごしたい」
「…」
まさかそう言われるとは思ってなくて、思わず黙ってしまう。ユンギさんは無理だったかと聞いてきたが、特別その日何かがあるわけでもないので答えは1つ。
「私もです…!」
YG「んじゃ決まり」
ニンマリと笑ったユンギさん。それに釣られて緩む口元。
後頭部に手を伸ばされたかと思えば、寝ていたユンギさんの体は起こされていて、気づけばもう目の前に。
そのまま軽く口付けを交わし、おでこをくっつけ合う。
YG「A」
「は、い…」
YG「…사랑해」
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ななな - ユンギとの子供…喜んで笑笑笑 (2022年10月12日 2時) (レス) @page36 id: 99a1458b51 (このIDを非表示/違反報告)
キム・カズ(プロフ) - みくさん» コメントありがとうございます!私もムフムフ言いながら想像して書いておりました…(灬・ω・灬)只今進展に悩んで降りまして、この小説を初めてもうすぐ1年が経つというのに…申し訳ないないです。ご覧に頂いている皆様の為にも足りない頭で頑張らせて頂きます! (2022年3月1日 0時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます〜!!!遅ればせながら、読ませていただきました♡黒スキニーに黒シャツ、黒カフェエプロンのゆんぎさん想像しただけでカッコいいです〜_:(´ཀ`」 ∠):続きがとても楽しみです♪ (2022年2月28日 6時) (レス) @page30 id: 23482d6195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キム・カズ | 作成日時:2021年2月3日 2時