2ヶ月のスメラルド【YG】

自分の意思 ページ21

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YG「…かわいっ」


「…っ」





唐突にそう言われ、恥ずかしくなって視線をズラし下を向く。でも彼はそれを許してくれず。





YG「こっち見て」


「……」


YG「…A」





どうしても恥ずかしくて目を合わせずにいれば、名前を呼ばれつい反応してしまった。目線だけを彼に向ければ、またあの甘い笑顔を向け、おでこに軽く口をつける。





YG「…何で抵抗しないの」


「…ユンギさんは、何故私が抵抗しないのか分からないんですか？」


YG「分かんねーから聞いてる」


「合意だと思わないんですか？」


YG「怖くて何も出来ないのかもしれねーじゃん。…何、違うの？」


「怖くは、ないです…。ただ、どうしてこんな事をするのか…それが分からないから怖いってのはありますけど…」


YG「俺は、好意がない奴にはこんな事しない」


「…え？」


YG「意味、わかる？」


「わ、わかんないです…」





お互いにお酒を飲んだ状態だから、勢いでやったという可能性もある。でもユンギさんのその言い方は、まるで私のことを…。





YG「好きだ…」


「…っ」





真っ直ぐ私の目を見て、そう言った。

縛らくそのままの状態で沈黙が続いていれば、ユンギさんが先に動き、離れていく。


勝手に身体が動いたと言えば言い訳になってしまうけど、その通りだった。でも、自分の意思はあった。





YG「…クソっ…」


「…っん！？」





自分から目の前の彼に一瞬だけそれを重ねれば、ユンギさんは少し苦しそうな顔をしてそう言った。
そして、さっきのキスとは反対に少し乱暴に重ねた。





「…っん、…っあ」





絡み合う舌。どちらのものか分からない唾液が口端から漏れ出る。急な痺れるような刺激に不安が襲い、ぎゅっと彼の服を握れば後頭部と腰に手が添えられ、ちょっとの隙間も無くなる位に抑えられる。


縛らくして漸く離れた唇。私と彼の間に銀の糸が引く。彼は私の口端に着いたものをペロリと舐め、そのまま頬と鼻、瞼、額にとキスを降らせる。


そして段々と下にズレていき、首筋にちゅっと口付けると軽くカプリと歯を立てその箇所をそのまま吸ったりハムハムと口にした。


その度口から漏れ出る声を片手の甲で押さえるが、ユンギさんの少し冷えた手が服の中に入ってきて思わず声が出る。





YG「…手、退かして」


「…え、っあ…やっ…」

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