2ヶ月のスメラルド【YG】

不安 ページ3

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干支も変わり、学期が始まって間も無い頃。


私達は大きなキャリーバッグを引き摺りながら空港内から出る。




仁川国際空港。

当たり前だけど、異国の言語が飛び交うこの場所は留学先の韓国。





KN『やっぱり日本と雰囲気違うね！』


『そうだね』





流れに任せて着いてきてしまったから内心凄く怖い。

日本と似た様なところはあると聞いたけど、矢張り異国なだけあって雰囲気も人も何かが日本と違う。当たり前だけど。

そんな中佳奈はやっぱり好きなだけあって私とは違いテンションが上がっている。


取り敢えず今日はこれから2ヶ月間過ごす家に行き、働く所を探す。短期で中々入れるところは少ないと聞き、不安でしかない。

やって行けるのだろうか。





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『綺麗…』





学校が用意してくれた家は思ったよりも綺麗で、1番驚いたのは家がオートロック式なとこ。

韓国ではこれが多いと…。





『…ふふ』





実際に目の当たりにする新しい発見は楽しくて、不安も少しずつ薄れていく。


速攻に荷物を片付け、ノートパソコンを開き求人サイトにてバイトを探す。
思ったより留学生に向けた短期のバイトを募集している所があり、条件を絞って自分に都合のいい所を探す。





『“seesaw”？…カフェか』





絞りに絞って出てきたバイト先は個人経営のカフェだった。外見もオシャレで昼はカフェ、夜にはオシャレな居酒屋になるそうだ。


早速申し込み、明日に面接を受けることに。





『受かるかな…』





受からなきゃ、これ以上いい所がない。
そう思うと緊張してきて。受かるようにせめてもの韓国語の教科書を開き、忘れないように覚えている単語をも頭に叩き込んだ。

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