昨夜 ページ19
*
カーテンの隙間から光が差し込み、普段目覚まし時計が無きゃ起きられない私だがあまりの眩しさに夢から醒める。
まだちょっとしか開けきらない目を手で擦ろうとするけど、何かに当たって自由が利かない。
横向きになっていた身体を仰向けに寝返りをうつ。
けどそれもいつもより自由が利かない。しかも動かそうとすれば腰や背中に痛みが走る。
その痛みで開けきらなかった目が大きく開き、しまいにはとんでもないものを目にしてしまった。
「な…っなん…!」
その時全てを思い出した。
昨日はユンギさんと観光をし、楽しい1日を過ごした後に夜はこの家でお鍋を一緒に食べる事になって…。
それから…。
YG「ん…」
「…!?」
目の前にはユンギさんが気持ちよさそうに寝ていて、離れようにも今はユンギさんの腕の中。身動きひとつも取れない。
しかもその目の前の彼は事後のままの姿で、朝から刺激が強すぎる。
まさかと自分の身体を見るも私は何故か服を着ていて、かと言って私の服ではなかった。
昨日彼が着ていたハイネックのトレーナー。
私には少し大きくぶかっとしていて、首周りの部分が鼻まで隠れる状態に。
目の前にユンギさんがいるのもあるだろうけど、彼の香りが鼻をかすめる。
目の前にはユンギさんの寝顔、そして白い肌。呼吸をする度匂う彼の香り。
つい昨夜に起こった出来事を思い出してしまう。
.
時計の針が22時を指す頃。いつもなら寝ているこの時間は隣で肩を並べているユンギさんとお酒をチビチビと飲みながら世間話をしていた。
自分で言っといて悲しいけど、ただの友達として…。
2人ようにしては少し狭いソファではたまに肩が触れ、当たる度その箇所が熱を持つ。平常心を保っているつもりだけど、心拍数は上がり体温も上がる。
それがしばらく続いて、1人でドキドキして舞い上がっている自分が段々と馬鹿らしく思えてきたその時。ユンギさんが飲んでいたお酒が空になり、目の前にあるお酒もいつの間にか無くなっていた。
時間が過ぎるのもあっという間で、それに並行してお酒もあっという間に無くなっていたのだ。
それに気づいたユンギさんはまだ飲み足りないのか冷蔵庫にあるお酒を取ろうと立ち上がる。
しかしユンギさんが一歩足を踏み入れれば、数時間座って飲みっぱなしだったのが原因なのか足元がふらついた。
ユンギさんの身体はこちら側に倒れ、背もたれに手を着く。私も支えようと手を差し伸べる。
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ななな - ユンギとの子供…喜んで笑笑笑 (2022年10月12日 2時) (レス) @page36 id: 99a1458b51 (このIDを非表示/違反報告)
キム・カズ(プロフ) - みくさん» コメントありがとうございます!私もムフムフ言いながら想像して書いておりました…(灬・ω・灬)只今進展に悩んで降りまして、この小説を初めてもうすぐ1年が経つというのに…申し訳ないないです。ご覧に頂いている皆様の為にも足りない頭で頑張らせて頂きます! (2022年3月1日 0時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 初めてコメントさせていただきます〜!!!遅ればせながら、読ませていただきました♡黒スキニーに黒シャツ、黒カフェエプロンのゆんぎさん想像しただけでカッコいいです〜_:(´ཀ`」 ∠):続きがとても楽しみです♪ (2022年2月28日 6時) (レス) @page30 id: 23482d6195 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キム・カズ | 作成日時:2021年2月3日 2時