できるヌナ_MG ページ1
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キムA。僕のヌナ。
キムAは完璧な人に見える。
見えるだけだけど。
勉強もスポーツもできるし顔だって僕のヌナだけあって綺麗。
けど僕のヌナにはそれだけ。
弁当は作れないからいつも学食だしファッションセンスは皆無だし風呂掃除して来てって言った5分後には風呂からビショビショになって出てくるようなそんな人。
「わ！A先輩だ！！バスケしてるかっこいい〜！！」
「ねえ見て！あそこに歩いてんのA先輩の弟のミンギュ君じゃない？」
「え、姉弟そろって美形なの羨ましい」
ヌナが学校で有名なおかげで、僕は入学してすぐA先輩の弟として有名になった。
自分の姉が騒がれているのは悪い気はしないしましてやそのおかげで自分もかっこいいなんて騒がれて嫌な男はいないと思う。
「あ！ミンギュやー！！」
噂のヌナに気付かれて手招きされる。
「ヌナすごい汗だね。タオルは？」
「そりゃバスケしてるし。あとで顔洗うから大丈夫ー。ミンギュもやる？」
「や、いい。ヌナ相手にならないし。」
あー、こんなに汗かいてるのに拭かないなんて女子としてありえないよヌナ。
「はい。タオル貸すから早く拭いて。見苦しいですよ〜」
「はいはい！！見苦しくてバスケ下手なヌナでごめんなさいね！！
イケメンでバスケが上手な弟君は勉強でもしてなさい！！」
あ、怒った(笑)
僕からタオルを奪って顔をテキトーに拭いたらまたバスケットボールを持って、綺麗なレイアップシュートを決めた。
そしてドヤ顔(笑)
周りにいた見物客の女子達にキャーキャー言われてる。
そんなことには全く気付かないヌナはバスケを再開。
「ヌナーー！！昼休みならバスケ付き合う！！！あとでねー！！」
僕はバスケに夢中なヌナに向かって叫んだ。
「おっけーー！！じゃあ後でね！
弟よ、勉強頑張りたまえ！！」
死ぬほどでかい声で返されて、きっと周りの女子達は「昼休みも見にこよ！！」とか話しているんだろう。
なんで僕のヌナはこんなに女子達に人気なんだろう…？
産まれてくる性別を間違えたんだな
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作者名：みず | 作成日時：2016年6月29日 1時
