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長い月日が流れて、
とうとう一時の別れの瞬間が来た。
母国は息を吐けば白く雲立つ季節になっていた。
『明日ですか』
JN「はい。行ってきますね」
『健康第一、無理はしないように』
JN「わかってます」
本当はこの瞬間一緒に居たかった。
キムソクジンとして雪野Aと居たかった。
JN「これ、置いていきます」
『なんですか？？』
今の僕の気持ち
JN「海外渡航が可能になってから見てください」
長く見積もられてたウイルスの終息
だけど今となってはそれは間近になっていた。
『わかりました、』
JN「たった1年半です。
僕は2年くらいあなたを
待ってましたよ？」
『ふふ、そうですね。
次は私が待つ番です』
…………、
JN「やっぱりちゃんと会いたかった」
『ね。ハグもキスもまだまだお預け』
JN「Aさんのご飯も食べたい」
『作ってあげますね』
JN「一緒にベッドで寝たい」
『特別に抱き枕になってあげます』
JN「会いたい」
『私もです。ふふっ、
たった1年半でしょ？』
JN「寂しくなったらどうしよう」
『そうですね〜
寂しくなったら星を見てください』
JN「星？」
『私は星を見るのが好きだから、
ジンくんが星を見上げるとき
私も一緒にきっと見てます』
JN「わかりました」
この人とする恋愛はいつになっても
純粋で綺麗なままだ。
子供っぽいまじないのようなことなのに
本当に寂しさが和らぐような気がしてしまう。
『いってらっしゃい』
JN「いってきます」
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作者名：くちびる | 作成日時：2020年4月17日 9時
