そばにいさせてください (ページ29)

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食い倒れ沖縄旅行、最後の夜。

今日もママとジンくんのリクエストの
お店でご飯を食べたのだけど、

珍しくママもお酒を飲み
煽り煽られママとジンくんは酔い潰れた。

こういうときやけに冴える私は全く酔わない

だから、と言うわけでもないけど、
1人で綺麗なコテージのバルコニーで
海を眺めながら飲み直している。

楽しんでくれただろうか。

今回の旅行は2人への恩返しのような
そんな想いを詰めた旅行だった。

もちろん仲を深めるためもあったけど、

前提にあったのは前者だ。

私は勿体ないほど人に恵まれている。

親、友人、恋人、
それぞれが時にはうんざりしてしまうような
真っ直ぐな愛情を向けてくれる

それはとても幸せなことだと思う

へそ曲がりで面倒くさい私に
いつだって寄り添ってくれる。

愛されていることに、自信がなかった。

だけど今は愛されていると自信がもてる。

大切にしたいと一方的に思っていた頃は
見えているようでなにも見えていなかった

いや、見ないようにしていたものが多かった。

ーーーーーーA、

突然呼ばれた名前と体に感じるぬくもり

全然気づかなかった、

「起きちゃったんですね」

JN「隣にいないから」

「ふふっ、ごめんなさい」

JN「…許さない、」

あぁ、ほんと。

うんざりするのに、

心臓には甘く響く。