60。 ページ10
JI『…Aさん、俺の方、見て。』
極度のドキドキを経験すると、人は目眩がするらしい。私の場合、視覚と聴覚が両方、瀕死状態になっているわけで。
今、立っていられるのが奇跡みたいなもんなんです。
JI『………早く。』
そう言われた瞬間、クルッと視界が反転する。
ジョンインくんの顔がクルクルと渦を巻きながら白黒の世界に消えていく。
やばい、ほんとにぼーっとする…頭はこんなに喋るのに、ダメだ。意識が…
.
.
「………………」
うっすら目を開けるとカーテンの隙間から朝の清々しい光と、部屋に充満している幸せオーラが見えた。
そして、ベッドに寝かされている私。あ、これ、もしかして…
JK『おはよ。』
「おはよ、ジョンイ……ジョングク！？」
JK『なんか姉ちゃんの部屋、うざいんだけど。』
え、ここ私の部屋？頭が浮ついて錯覚を起こしていたみたいだ。そして突然の悪口。
「…え、まって、私…確かジョンインくんと…」
JK『昨日の12時頃、そのジョンインって人が姉ちゃん運んできた。』
「……え？」
JK『たぶん寝てると思うんですけど、色々心配だからって』
「……え、なぜ…」
JK『色々心配だからって、姉ちゃんのこともあると思うけど、自分が心配だったんじゃない？』
「…は？ちょっと意味わからないです、ジョングク先生。」
JK『ていうか、あんなにイケメンだなんて聞いてない』
あ、ジョングクはジョンインくんと初対面だったわけか…
JK『付き合うことになったんだね。彼女いなくてよかったね、捨てられないようにこれから頑張ってね。』
なんかもう喋るロボット並みの棒読みにありがとうも何の感情も浮かばない。
JK『…まぁ、おめでと。』
そう言って部屋を出て行ったジョングク。可愛いと思うと同時に昨日の出来事を鮮明に思い出して、部屋中に漂う幸せオーラが濃くなってパワーアップした。
私に微笑みかけるジョンインくん。
好きだと言ってくれたジョンインくん。
抱きしめてくれたジョンインくん。
「…夢じゃ、ない。」
こんな少女漫画みたいなセリフをボソッと呟くなんて。
よかった、本当によかった。
昨日が命日じゃなくて。
私、生きてる。
今までで一番幸せな気持ちで生きてる。
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塩飴 - うあああああカイくん好き....BoAさんにグクにテミンに...ベクヒョンにスビンは女の子として。もう最高です。。しかも面白いし笑笑笑更新してませんか、、？待ってます。 (2020年8月13日 18時) (
レス) id: f71ffacc5d (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 更新楽しみ待っております^^ (2018年3月16日 19時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
モチ(プロフ) - この話 キュンキュンします （ ; ; ） カイくん萌えます。ベクちゃんとグク最高に面白いですね（爆笑）更新楽しみに待ってます！！！！！ (2015年12月31日 0時) (レス) id: e3d261dbe8 (このIDを非表示/違反報告)
ド・マコ(プロフ) - キムジョンインかっこよすぎてキュンキュンしすぎてなんかもう泣きながら読ませて頂いております（ ; ; ）主人公の枯れ木とか..全部好きです！！応援してます！！更新頑張ってください！ (2015年12月5日 15時) (レス) id: 52bf98ca8e (このIDを非表示/違反報告)
すずめ(プロフ) - 本当に面白くてニヤニヤしてます（笑）更新楽しみにしてます！ (2015年12月3日 17時) (レス) id: e9aaad2b9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2015年11月26日 20時
