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寝顔も可愛いなぁなんて見つめていたらもう閉館の時間。
急いでテヒョン君を起こすと
「えっもうそんな時間？」
「うん…ぐっすりだったね」
「いやー、俺普段勉強なんてしないから」
…じゃあ何で急に勉強しようなんて言い出した。
まあ留年なる勢いだったし、危機感感じたのかな
「帰ろっか」
「うん」
二日もテヒョン君と一緒に帰れるなんて、神様のご褒美？
こんなに良いことがあったら、明日は何かありそうだな…
でもそんなことは今は考えないでいよう。
せっかくテヒョン君と二人きりなんだし…と、
…私の考えは次の日大当たりだった。
＊
「…あ、そうだ。時間あったら今日席替えするからな〜」
…だから、いつも急なんだってば先生。
席替えなんて…
「…また寝てるしっ」
相も変わらずテヒョン君はぐぅぐぅ寝てる。
今までだって話してたけど、席が隣になる前は私が眺めてるだけだったし。
離れちゃったら…きっともう話すこともなくなるんだろう。
私、この一ヶ月で何したっけ。
テヒョン君は私の事どう思ってるのかさっぱり分かんないし
テヒョン君のこと好きな子なんて山ほどいるし
「…嫌だなぁ」
席替えも、全部、
テヒョン君、私の事恋愛感情として好き？
そんなこと、今更聞けるわけない
「……席、離れても、話しかけに行くから」
「…えっ」
ビックリして持ってたシャーペンを落とす。
「…ひひっ、びっくりした？」
「お、起きてたの？」
「んー、あの先生声デカいから」
この笑顔だって
もうきっと近くで見れることはないかもしれない
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作者名：夜宮 | 作成日時：2015年10月6日 0時
