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Aちゃんホソク君と付き合ってるの?
なんて漫画でありがちな台詞をよく吐けるもんだわ、女子って。
そんなことを私に聞いてくる女子の一部は
ゆるふわ〜な雰囲気醸し出すTHE女子な子が多い。
「付き合ってるわけないでしょ、幼馴染だよ」
「そっ、か…ありがとね!」
…何が、ありがと、だ。
返事返しただけなのに
「よく分かんないなぁ」
「って感じるあたり到底ゆるふわ女子にはなれないね」
うわ!
「ホソク…いつのまに」
「さっきからいたんだけど〜、そんなに存在薄い?」
存在的には濃いけども。
「まだ考えてんの、女子力がどうのとか」
「まあ、うん」
「いくら考えてもAはあんな可愛い女子にはなれないよ」
「黙れ馬」
ひどっ!て傷ついたように胸に手を当てるこいつは放っておこう。
私の描く女子像は、さっきの子みたいな。
でも私にはあんなふわふわの髪似合わないし
シュシュとかつける柄でもない。
そもそも校則には一応ゴムは黒か紺って書いてあるし
変な所真面目なんだ、私は。
「…あんな見た目の女子に憧れたりするけど。あんな性格にはなりたくないかな」
好きな人のためなら何でもするよ!恥は捨てるよ!
的な、ね。
「Aって割と腹黒いよね」
「何故そうなった」
「でもいいと思うよ、Aのそういうとこ好きだもん、俺」
「どうも」
「そんなAにプレゼントがあります」
「何いきなり」
じゃじゃん!と効果音をつけて目の前に出したのは
「…ぇ」
…今のは胸キュンポイントだったわ、ホソク。
首にリボンがついてあるテディベア、だった。
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作者名:夜宮 | 作成日時:2015年10月6日 0時