君と恋の途中.。BTS短編集*2 (ページ29)

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「あれ？違った？」

なんて言いながら首を傾げている彼は

ダンス部で人気者の…四次元で変な奴と有名のテヒョン君。

…が、なんでここに？

「…いや、合ってます…」

「やっぱり！俺音楽得意なんだよねー、聞いたことあると思って！」

「ちょ、テヒョン！」

その後ろから聞こえた声は

私の大好きな、あの声

「あ、ジミン遅いー」

「お前が急に走りだすから…！」

…ジミン君だ。

ジミン君が来てくれただけでここの空気が清く感じる…

アーメン。

「Aさん、ごめんね突然…」

「あ、いや全然。というか何故急に…」

「ジミンがさ、Aちゃんがピアノすごい上手って言ってたから聞きたいなーって思って」

…テヒョン君、初めて喋るのにすごいフレンドリーだな

「ほんとに上手いね！びっくりした」

「あ、ありがとう」

「ん！今日は部活あるからまた今度弾いてー」

じゃあね！って全力で手を振って出て行ったテヒョン君。

…まるで嵐のようだった。

部活、ということはジミン君もなんだろうと思ったけど

彼はここに残ったまま

「…ジミン君？」

「う…ん？何？」

「部活は…」

「……うー…、今はいいや」

…いいのか？

「なんか、残念」

…ざ？んねん、とは

「テヒョンに知られちゃって。まあ二人だけの秘密ってわけじゃなかったけど…何か、ね」

…う、わァ。

何それ何それ何それ。急に爆弾落としてきたこの人。

可愛い。食べたい。散りたい。

心の中はどんちゃん騒ぎ、ドコドコ太鼓が鳴ってるみたい。

「…変、だよね」

変！？ジミン君が変だったら私は何！？地球外生命体ですか！？

「変じゃない！全然ない！！」

…ちょっと食い気味すぎた。

ジミン君は
そ、そう？って少し引いちゃったかも

…落ち着け、私！

「…じゃあ、俺もそろそろ行くね」

「あ、うん…」

「…また、来る！」

…ああ、もう大好きなんですけどジミン君。