君と恋の途中.。BTS短編集*2 (ページ28)

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「ジョングク君かっこいいよねー」

「ねー、完璧だよね」

「でもでもテヒョン先輩もかっこよくない？性格ちょっと変だけど」

「分かる！そこがいいのよ」

「でも…私は、ジミン先輩もいいと思うな」

…私は聞き逃さなかったわよ、お嬢さん。

「ジミン先輩ね！確かに可愛い」

「歌上手いし…かっこいいよね！」

語りたい。
今すぐそこに行って語りたい。

ジミン君のいいところはそれだけではない。
まず笑った時の顏、目、鼻、口…どれをとっても№1であり
そして何より声！周りとは違う少し高めの声、でも低い声だって出せる。
それでいて性格なんてギャップ萌えの塊、夢空間…

「落ち着け、A」

「…はっ…」

…いかん、私ったら無意識だったわ。

「年下に変な印象持たれても知らないわよ」

「だってあの話題…混ざりたい…」

「めんどくさいファンかお前は」

…多分ファンよりたち悪いかもね、私。

しかも今日いつにも増して饒舌。
昨日のジミン君効果が発揮されてるんだわ。

「…また、っていつだろう」

また聞かせてねって言ってくれたけど

次があるの？

確実な約束をしたわけではないけれど

…やっぱり嬉しいや、ジミン君からあんなに言われてもらって

「…うへへへ…」

「…もう何もツッコまないからね」

この際呆れられてもいい。

そんなの感じないくらい今の私は絶好調。

＊

今日も音楽室にてピアノを拝借中。

まあ音楽の先生とは仲良いから快く貸してくれるんだけど

…今の私はかなり邪な理由でここに来てる。

だってまたジミン君が来てくれるかもしれないから。

近くでジミン君が歌ってくれた。
…もしかして昨日のは実は夢だったのかな？

それでも今日の私がご機嫌なのに変わりはない。

今日の気分でピアノを弾きはじめる。

「愛のあいさつでしょ！」

まるでイントロクイズをしていたかのように現れたのは

…ジミン君、ではなく

「…え」

…テヒョン君？