君と恋の途中.。BTS短編集*2 (ページ26)

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ジミン君属するダンス部は何かとすごい。

ダンスの実力はもちろん、パフォーマンスとして歌だって歌っちゃう。

私は昔からピアノを習っていてそういう…なんていうのかな

ヒップホップ？とかダンス系の歌ってあんまり聞かなかった。

けど今それをとても後悔している…。

「ジミン君ぎゃわいい…食べたい…あ、よだれ出てきた…」

「そろそろキャラ崩壊だからやめてくれ」

お黙り、私はジミン君を見た時からきっとこうなる運命だったんだわ。

放課後、ダンス部の部室の前を通って音楽室へ向かう。

たまに音楽室でピアノを弾いて帰ることがあるんだけど
…最近は確実にジミン君目的で行ってる。

たまにダンス踊ってる姿が見れなくもないからね、うへへ。

…今日は……いない！くそぉ、一日の密かな楽しみが…

「そういえば…ジミン君たちが歌ってたのなんだっけ」

誰もいない音楽室

ここ、なんとなく居心地がいいから好きなんだよね

「I NEED U…」

思い出した。確か今年1年生の…ジョン、なんだっけ

あ、ジョングク君だイケメンの。

ジョングク君と歌ってたやつ

良い歌だったな…

うろ覚えだけど弾いてみる。

切なげなメロディーが室内に響く

…あ、間違えたぁぁ…。

ごめんよジミン君、次は完コピしてきてやるんだから…！！

「すごい！」

「う”わっ！」

ダーン、と音を間違える。

え、何… 人いたの！？

「Aさんピアノ弾けるんだね」

「え、…ジ、ジミン君」

…嘘ダロ。

そこに立っていたのは愛らしさの塊、ジミン君だった。