君と恋の途中.。BTS短編集*2 (ページ14)

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「そしてこの前の席替えで私はきっと一生分の運を使ったのかと…こうやって今ジョングク君の隣の席に座っているのです！」

突然始まった俺の事好きになったきっかけから
隣の席になった経緯までご丁寧に語ってくれたけど

…ほぼ聞き流してた。まず長い。

「あっ！申し遅れました、私ハンAと申します！」

…遅いよ。

「…Aさん、早速言うけど授業中俺の事見つめるのやめてくれる」

「な、名前！ジョングク君が名前呼んでくれた！録音すればよかった…くぅっワンモア！」

「却下」

「そんなぁ！」

いや、話聞いてくれ。

どうも厄介なのに捕まったな…

だが、この女はただの変人ではなかった。

それは英語の時間でのこと。

「…あ、そこ間違ってますよ」

「え？」

「そこは過去形だからwasを使うんです」

「へえ…頭良いんだね」

「(…中学生の問題なんだけどなぁ…本当に英語苦手なんだ可愛いシヌ)」

「…何？」

「は！あ、いやなんでもないです、ふふ」

さっきよりニヤけが増してる気がする…

「何ですかその蔑みの目は！」

「いや…なんとなく」

「うう、そんなとこも好きです」

「そりゃどうも」

後から他の人に聞いてみるとAさんはなんと学年首位の秀才らしい。

…意味が分からない。

本人に聞くと

「ああ、私年中お金ないのでテストで頑張れば親からお金貰える仕組みなんです」

…オタク怖い。