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不思議だった
あれだけこの気持ちは伝えずに留めておこうと決めていた
なのに今はこの気持ちを先生に伝えたくてたまらない
ずっとこのままの関係でいい、そう思っていたのに
もっと先生を知りたい先生の近くにいたい私のことを知ってほしい
どんどん欲が出てきておかしくなりそうになる
いや、きっともうおかしくなっているから先生に早く大人になりたいなんて言ってしまっているのかもしれない
『大人にならなくても俺はお前のこと見てるけど』
「...そういうことを簡単に言っちゃうところがずるいです大人は」
『なんだよ反抗期か？』
「違います」
先生はこっちに振り向いてあぐらをかいたまま私を見つける
『何を不貞腐れてんの』
「...先生が大人な対応をするからです」
『意味わかんねえ』
こんな風に拗ねる私は本当に子供で先生に何を伝えたいのかもよくわからない
先生の方に体を向けて先生と向き合う体制になってみると目があって緊張してしまう
『なんだよ』
「だから...わたしは...私は先生のことが」
好きなんです
そう言いかけた時先生の白い腕が伸びてきて好きと言いかけた私の口を先生の手が覆った
ぐっと近づいた距離で先生と絡む目線
『わかってる』
先生はそう言って口元にある手を私の目元に移す
と同時に口に何かが一瞬触れて離れた
ゆっくりと手を離されるとまた絡み合う視線に思わず目を逸らす
「今...今くち...」
ふっと笑った先生はさっきの位置に戻ると縁側の外を見上げた
目を隠されているとき何が口に触れたのか考えると全身が熱くなる
今起きたことに呆然と固まっていると先生が立ち上がり引き戸を閉め始めた
『雨降ってきたから帰れ』
「え...」
そういった先生の奥の引き戸の外を見るとぱらぱらと雨が降り出していた
「春の雨...ですね覚えてますか？先生が教えてくれたの」
『ん？ああうん』
いつもはどんより感じる雨も今日は嬉しく感じる
「先生...先生のお誕生日はいつですか？」
『次来たとき教えてやるから今日は帰れ』
「...わかりました」
その日は初めて先生が家まで送ってくれた
1本の傘に2人で収まって歩く道のりはあっという間だった
「ありがとうございました」
『うんじゃあな』
「はいまた明々後日」
先生の背中を見送って手首に光るブレスレットを見つめると胸がいっぱいになる。
先生に会ったのはそれが最後だった
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白(プロフ) - #ユンミユさん» ぜひ3をご覧くださいm(__)m (2018年7月12日 15時) (
レス) id: 129639296b (このIDを非表示/違反報告)
#ユンミユ - 先生にあったのはこれが最後……？ (ま、まさかバッドエンド！？) そんなの嫌だーーー！！ 神様夢主ちゃんと先生をりょうおもいに！！どうか！(泣) (2018年7月11日 23時) (レス) id: ea3bda65b7 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - #ユンミユさん» とんでもないですコメント頂けるととてもうれしいので（*’’*） (2018年7月10日 16時) (レス) id: 6fe35b1797 (このIDを非表示/違反報告)
#ユンミユ - 白さん» こちらこそ返信嬉しいです(;~;) (2018年7月9日 23時) (レス) id: ea3bda65b7 (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - #ユンミユさん» そう言っていただけて嬉しいです（；；）原動力になります！ (2018年7月6日 16時) (レス) id: 6fe35b1797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2018年6月21日 16時
