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YG side
突然だが、俺の妹はめっちゃ可愛い。
俺と違って丸くて大きくてパッチリ二重な目。
スタイルもいい。
そして、性格もとてもいい。
ただ溜め込みすぎる。
信頼してる奴には不満とか漏らせばいいのに、それをしない。
人に黒い部分を見せるのが怖いらしい。
幼い頃からモテた妹は同性からの標的になることも多かった。
あることないこと噂され、本人は明るく振舞って強がって。
その積み重ねで人に弱ってる自分を見せれなくなった。
噂を気にして、集団に入ることも苦手になった。
妹にこの高校に来るよう進めたのは俺だ。
俺は養護教諭だから授業を持たない。クラスも持たない。
だから、辛くなった時の妹の逃げ場になれると思ったからだ。
世の中、事情を100理解して受け入れてくれる大人なんて少ない。
だから、Aが高校生活少しでも安心して過ごせる環境を作りたかった。
妹の彼氏も素敵なナムジャだ。
顔は言わずもがな整ってる。
背も高い。細いし。
暗い雰囲気が嫌いだと常に周りを見て場を盛り上げる気遣い上手。
俺の最初の記憶がある頃からヒョンは俺の隣にいた。
学年は違うけど、家が隣だから登下校はいつも一緒。
高校も大学も数ヶ月しか誕生日の変わらないヒョンの背中を追いかけた。
そんな俺をヒョンはとても可愛がってくれた。
養護教諭を勧めてくれたのもヒョンだ。
「お前は人の心の痛みを理解してあげられる。Aのような子にとって学校での逃げ場を作ってあげて」
と言われた。
ヒョンもAを理解してくれてたしとても心配してた。
警戒心の強い俺が心を開いて安心できる人。
そんな2人が付き合っていると報告してきた時はとても嬉しかった。
だけど、その時には既にAはうちの高校に合格していてヒョンとも今までのような幼なじみのオッパだけの関係ではなくなることも決まっていた。
だから、素直におめでとうと言えなかったんだ。
大切な2人だからそんな危険な橋を渡って欲しくない。なんて1人反対した。
Aが卒業してからでも遅くないとヒョンにも訴えた。
でも、2人に絶対隠し通すと何度も何度も言われたら協力するしかなくなるでしょ。笑
「先生、眉間にシワよってるよ。」
YG「うるせぇ。考え事してんの、考え事！」
「次先生だからゲーム中に考え事しないでください」
続く
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作者名：しぃちゃん | 作成日時：2020年9月30日 6時
