ONE PIECE〜もう一つの物語〜 (ページ35)

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みかは赤犬の元を去った後、
デンデン虫で連絡を取った。

みか「もぅあなたにしか頼めない…
バイゼルさん……

お母さんとお兄ちゃんを島から出します」

みかの母親と兄は海軍本部から
船で1時間ほど離れた島で生活をしていた。

兄はその島で航海術や造船の勉強をしていた。
いつか、いつの日か憧れの海賊になる為に。

バイゼル「分かった…今すぐ迎えに行く夜には到着できると思う」

みか「はい。お願いします。私も夜向かいます。」

刻一刻と夜が近づいてきた。
だが、海軍本部内の異変に気がついた。

みかは赤犬の部屋へと歩みを進めた。

ーーコンコンッ

ーーシーーーン……

みか「！！！」

ーーッガチャ！

みか「やら、れた…！！」

その時間部屋に必ずいるはずの赤犬の姿が見当たらない。
それどころか海軍本部自体から赤犬の気配が消えていた。

みかの顔は段々と青ざめていった。

みか「！！！……お母さん、お兄ちゃん！！」

みかは無我夢中で走り出した。
海軍の小舟を借り自身の能力を使い
全速力で母親と兄の元へ向かった。

………遅かった。

みか「ぁ、ぃ、いや、だ………」

小船に乗ったみかの目に入ったのは、
業火に包まれる島。

島の至る所が燃え盛っていた。
そして…気配もあった。

…赤犬の気配が目の前の島からはっきりと感じ取れた。

みかは急いで岸に小舟をつけ走った。
無我夢中で走った。

母と兄が住む家へ。

みか「なにを…した。

何をした赤犬っー！！！！！！」

家の前には赤犬が立っていた。
まるでみかが来るのを待っていたかのように。