ONE PIECE〜もう一つの物語〜 (ページ34)

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#29 ページ34

ドンバス「どうして俺が持ってるか？気になるよなぁ……」

みか「……なん、で、何の関わりがないお前が…」

エース「おい、バイゼルさん、ありゃなんだよ…」

バイゼル「……みかの母親と兄の持ち物じゃろう」

イゾウ「兄貴がいたのか、でも何故あんなにみかは取り乱しているんだい」

バイゼル「……みかの母親と兄は

殺されたんじゃ」

エース「まじ…かよ…」

バイゼル「あぁ事実じゃ…みか自身の目で遺体を確認しとるからな」

マルコ「まさかと思うが、みかが？」

バイゼルはマルコの言葉に険しい表情になり
こう、語り始めた。
バイゼル「……6年前の事じゃ…

ーーー(6年前みか13才)ーーー

ーーコンコンッ

みか「みかです」

「入れ」

みか「失礼します。お呼びでしょうかサカズキ大将」

赤犬「任務じゃ」

赤犬はそう言うと資料を机に投げた。

みかは資料を見た瞬間目を見開いた。
そこには、みか自身の母親と兄の写真があったのだ。

みか「これは……どういう事ですかサカズキ大将…！」

赤犬「質問は無しじゃ。お前は指示された対象を殺す。
それがお前に与えられた使命じゃ」

みか「この件に関しては口を出させてもらいます。
何故、母と兄を殺さなければいけないのですか！」

赤犬「お前ら暗殺部隊は何のためにある？正義のためじゃ。
その2人は正義に背く行為、発言を繰り返しておる…
特にオマエの兄貴、海賊に…あの白ひげの船に乗りたいとほざいておるようだが危険な芽は摘み取らんといけんじゃろう…」

みか「そんな…お兄ちゃんはただ！自由を…夢を叶えようとしてるだけじゃないか！その何がいけない！！」

赤犬「自由？夢？…オマエらに自由は存在せん！！まして、わしの家族ならなおさら、血筋から海賊が出たらどうなる？示しが付かんじゃろう！」

みか「なんだよそれ……何が正義だ！家族を傷つける、それも正義の為なら仕方ないのか！！」

赤犬「そうじゃ……これは極秘任務じゃ。
今夜、2人の首をここに持ってこい」

みかは血が出るほど唇を噛み締めた。
そしてある考えが浮かんだ…

みか「…わかった、今日の夜ここに2人の首を持ってくる。
だから大人しくここで待ってろ」

赤犬「ッフ、わかればええ」

みかはそのまま赤犬の部屋を足早に去っていった。

赤犬「大人しく殺しとけばええものを…」