ONE PIECE〜もう一つの物語〜 (ページ18)

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#15 ページ18

家族の大切さを知っているエースにとってはとても酷な話。
拳を握り締め辛そうな表情のエースの肩に
そっと手を添えたマルコは、みかにこう聞きました。

マルコ「みか、そんな小さい頃から殺しの訓練受けて
お前の両親は何にも言わなかったのかよい？」

此処にいる皆の疑問。。。
普通の家族であれば反対して海軍本部を出て行くなり、
自分の子供を守る行動をとるはず。

みか「少なからず母親は反対してました。
　 ……でも、逆らえなかった。
　だってこの部隊を設立し私を暗殺者に
　育て上げたのは"実の父親"だったので。」

みかの発言に皆、驚きが隠せない様子

シャンクス「ほぉ…
　子供に殺しを教えるなんざ悪趣味な父親だな」

白「…全くだなぁ、しかも暗殺だ。
　つーことは、親父は海兵なんだな？」

みか「はい、海兵です。」

イゾウ「さっきのドンバスとやらも"様"と言っていたが
　位の高い父親だったのか？」

みか「そう、ですね……かなり高いと思います…
　小さい時からみか様と呼ばれて来ましたから。」

バイゼル「みかの父親はお前さんらも
　よぉ知っておるやつじゃ。
　あんな戦争の後じゃ
　もしかしたら、ここにおる誰かの刃がみかに
　向くかもしれんから黙っておいたんじゃ。」

ゾロ「刃が向くって…
　それほど俺たちから恨まれる奴ってことか？」

みか「恐らく……、嫌な奴ですから」

エース「…すまねぇみか、言いづれぇだろうけど
　聞いてもいいか…
　みかの親父の名前…」

みか「………私の実の父親の名前は」

みかは父親の名を言おうとしたが躊躇した。

みか自身他の者に知られたくはない、
ましてや海賊相手に言っていいものか。

"あの頃"のように煙たがられ嫌われるのではないか
様々な感情が頭を駆け巡り上手く言い出せずにいたその時
白ひげが口を開いた。

白ひげ「みか……、親父が誰であれ
　オメェはオメェだ。大丈夫だ安心しろぉ」

白ひげはみかの心が読めたのだろうか。
いや、かつてのエースを思い出したのであろう、
そう言って白ひげはニヤリと笑った。

それと同時にみか自身も心が軽くなっていくような
不思議な気持ちになった。

みか「(あぁ、、、この人達には言っても良いんだ)」