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平日の1日より、休日の1日が短く感じるように。
起きている時間より、寝ている時間の方があっという間に感じるように。


…瞬きをしたら、一瞬だった。


この2日間は、わたしにとって時計を見る時間を忘れるほどの幸せをくれた。
誰も、自分さえも埋められない大きな穴が、たったの2日で満たされた。

だから…。だから、これは、…罰なんだ。

7年も逃げた人間に、ずっと幸せが続くわけがない。
続いていいわけがない。


2日間の幸福な時間の代償なんだと思う。

おばさんは、帰ってきた私の顔を見ると驚いたような声を上げて、急いで部屋の中を走ったと思えば私の瞼にタオルで巻かれた保冷剤を当てた。


ここに戻ってくるまで泣いていた私の顔は、見るに堪えないはず。

暫くして、私はおばさんに軽く挨拶をしてから家を出た。


本当は、もっと感謝するべきだったとは思う。
でもあの場に長く居れば、おばさんに何か聞かれるんじゃないかって。

そう考えれば帰りの支度はあっという間に終わった。

…綺麗な、浴衣だったな。
ジミンも褒めてくれたし………。


足早に歩く。
いつになく天高くから輝く日の光は、いつも以上に嫌気がさす。


とにかく…はやく、この町から出たかった。

これが最後に見るかもしれない景色だったとしても。
もう、2度とこの町に来ないとしても。

駅に着く頃には、踏切の棒が下へ下がりながらカンカンと音を鳴らしていた。

……、

この駅から電車に乗るのは、わたしだけ。
もう、この駅に降りないのも、わたしだけ。


────その、はずだったのに。


視界がぼやける暇もなく、ぽろぽろと頬を伝う。




『……なんで…』


「はぁ、はっ、…っ、」


『…なんで、ジミンが、いるの……っ』




酸素を欲し苦しそうに呼吸をするジミンが、改札前に立っていた。









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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン
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リンゴ酢(プロフ) - ほんっっとにこの作品大好きです😭🫶🏻💕ずっと読んでいたいぐらい文章が素敵で感動でしかないです....💞130号室さんの作品大好きです!これからも楽しみにしています🙇🏻‍♀️💕 (11月9日 0時) (レス) @page46 id: 5c0db9e802 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - mmne08171さん» mmne様読んでいただきありがとうございます😢✨ジミン帰ってきてくれーー😭あと数話ですが最後までお付き合いどうかよろしくお願いします💖 (2022年10月22日 21時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
mmne08171(プロフ) - ジミン…どこ行っちゃったのー泣 すごく引き込まれました✨何とも言えない感情です🥲 (2022年10月22日 11時) (レス) @page40 id: 71162c9e08 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - Suzyさん» Suzy様読んでくださりありがとうございます✨大事に大事にと作ってるお話なのでそう言っていただけて嬉しいです😢💖最後までどうかお付き合いよろしくお願いします💐 (2022年10月15日 23時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
Suzy(プロフ) - 切ない···涙出ました。情景が···すごく好きです🌿🥲めちゃくちゃ楽しみです✨🥲🍀 (2022年10月15日 2時) (レス) id: f57ab1c531 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:130号室 | 作成日時:2022年10月1日 0時

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