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電車に揺られながら、もうどれくらい経ったのだろうか。


スマホの充電は半分を切っていた。
無理もない。
どうやら2時間近く暇を持て余していたらしい。


外を眺めると、高い建物はいつのまにか無くなっていて、その代わりに大きく育った木々が私を歓迎するように、空に向かって伸びている。


____7年振り。


ここに来たのは、7年振りだった。


お母さんのお姉さん、つまり私のおばさんにあたる人が住んでいる自然が豊かな町。

中1までは、毎年夏休みになれば1ヶ月もの期間をここで過ごしていた。


私が今住んでいる場所のような大きなショッピングモールも賑やかに遊べる遊園地も無い。


だけど、あの時私が求めていたようなものが、全てあるような場所だったことは覚えてる。


目的地の駅に着き、電車を降りる。

無人駅。未だ韓国にもこんな場所があるなんて思ってもなかった。




『もしもし、おばさん?うん、私。
今駅にようやく着いたの。…うん、大丈夫。家までの道のりは覚えてるよ。

それより、携帯の充電器とかあったりする?
…ううん。iPhoneなの。

……そっか、うん。大丈夫。こっちにいる間は誰とも連絡取らないから平気だよ』




通話を終えて駅から出る。
自然に、鼻から思い切り息を吸っていた。


何故だか田舎に来ると、こうして大きく深呼吸をしてしまう。多分昔もそうしてた。

空気が美味しいとか。そういうのはよく分からないけど
漸く着いたと、身体が理解をしたいように思えた。


帽子のツバを持ち上げて青く爽やかな空を見上げた。


柔らかそうな真っ白の雲と、焦げてしまいそうなほど蒸し暑く照らす太陽。
偶にふんわりと香る、潮の匂い。

帽子を被って来たのは正解だったけど、日傘を持ってこなかったのは失敗だったかもしれない。









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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジミン
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リンゴ酢(プロフ) - ほんっっとにこの作品大好きです😭🫶🏻💕ずっと読んでいたいぐらい文章が素敵で感動でしかないです....💞130号室さんの作品大好きです!これからも楽しみにしています🙇🏻‍♀️💕 (11月9日 0時) (レス) @page46 id: 5c0db9e802 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - mmne08171さん» mmne様読んでいただきありがとうございます😢✨ジミン帰ってきてくれーー😭あと数話ですが最後までお付き合いどうかよろしくお願いします💖 (2022年10月22日 21時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
mmne08171(プロフ) - ジミン…どこ行っちゃったのー泣 すごく引き込まれました✨何とも言えない感情です🥲 (2022年10月22日 11時) (レス) @page40 id: 71162c9e08 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - Suzyさん» Suzy様読んでくださりありがとうございます✨大事に大事にと作ってるお話なのでそう言っていただけて嬉しいです😢💖最後までどうかお付き合いよろしくお願いします💐 (2022年10月15日 23時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
Suzy(プロフ) - 切ない···涙出ました。情景が···すごく好きです🌿🥲めちゃくちゃ楽しみです✨🥲🍀 (2022年10月15日 2時) (レス) id: f57ab1c531 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:130号室 | 作成日時:2022年10月1日 0時

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