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夢かと思った。
夢であってほしいと思った。
あの日、ユンギの人生をこれからもずっと支えていこうと誓ったあの日から数ヶ月。
私の覚悟は、あっけなく崩れ散った。
『……ど、うしたの…何で急に？』
YG「ごめん」
『いや、ごめんじゃなくてさ…』
YG「……」
『…やだ。嫌だよ』
ユンギの胸にしがみついても、背中に腕が回ってくる事はなかった。
可笑しいじゃん。だって…だって…。
『…私、何もしてないよ』
YG「…ごめん」
『何が？何がごめんなの！？』
YG「………俺は、夢叶えたいんだ」
夢………。
その夢は…貴方だけの物じゃない…。
『…私は、私の夢は…ユンギのデビューで…』
YG「……」
『だから…ユンギが居なくなったら…私、』
何の為に、生きれば良いの…？
私の肩に手を置いてそっと距離を取られる。
その手が私の頬を通り過ぎて髪をゆっくり耳にかけた。
ユンギの目は温かくて…別れようだなんて言った人とは思えないほどの穏やかな表情だった。
YG「ずっと支えてくれて本当にありがとう」
そんな揺るがない瞳で、私を見ないで。
鼻の奥がツンとしてぼんやりとしていく視界。
瞬きをしなくても頬を伝っていく涙。
『…っ……ユンギなんか、大っ嫌い…』
私の絞り出した小さな声に、目の前のユンギは少しだけ悲しそうな顔をした。
何でユンギがそんな顔すんの。辛いのは私なのに。
捨てられた。
夢が叶うことが決まったから、捨てられたんだ。
『…今日中に荷物まとめて出て行って』
YG「…ん、」
わたしの言葉通り、夜になる頃には、ユンギは私の目の前からいなくなっていた。
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130号室(プロフ) - 夜ふかしさん» 夜ふかし様ありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張りますね♪ (2021年8月4日 13時) (
レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
夜ふかし - 面白くて続きが気になります!これからも更新頑張ってください! (2021年8月1日 2時) (レス) id: 6551a6decb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：130号室
| 作成日時：2021年8月1日 0時
