-20-番外編 ページ21
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SJ「ライター？」
『わっ』
今までに無いほどの大きな声を上げて激しく肩を震わせた。
それ程までに何かを考えていたのかと思うと、胸が痛い。
昔タバコでも吸っていたのかと聞けば少しだけ間を空けてから、うん、と言った。
…嘘だと分かった。
でも、それ以上は聞けなかった。
また、聞けなかった。
そして、今。
また、気づいてしまった。
『ユ…ンギ………』
前に知らないと言っていたミンユンギの名前を知っていて、テレビに映るユンギの言う元恋人の話に顔を歪ませて、同じ味のキャンディを舐めていて…。
笑ってしまうほど、ハッキリ分かってしまった。
だからAがライターを捨てて僕と生きる道を選んでくれた理由は分からない。
多分だけれど…まだ心の何処かではあのミンユンギへの気持ちが残っている筈なのに。
それが、思いを断ち切る為だったとして、僕がそれに利用されているだけだとしたも…それでもいい。
僕は、Aが好きだから。
SJ「A、」
『ん？』
洗濯を干すAに声をかければ振り向いてにこりと笑う。
やっぱり…綺麗だ。
SJ「…好きだよ」
『…っ、何急に』
SJ「言いたくなっただけだよ？」
僕の言葉にふいっとまた背中を向けるその耳はほんのりと赤くなっていて…それがあまりにも愛しくて、笑みが溢れた。
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130号室(プロフ) - 夜ふかしさん» 夜ふかし様ありがとうございます！楽しんでいただけるように頑張りますね♪ (2021年8月4日 13時) (
レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
夜ふかし - 面白くて続きが気になります!これからも更新頑張ってください! (2021年8月1日 2時) (レス) id: 6551a6decb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：130号室
| 作成日時：2021年8月1日 0時
