-18-番外編 ページ19
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『ハン・Aです。よろしくお願いします』
SJ「(……綺麗)」
それが、彼女を見た時の最初の印象だった。
ありきたりな言葉だけどでも本当に…綺麗な人だと思った。
小柄で柔らかそうな長い黒髪に素朴で整った顔のパーツ。
そして何より彼女が纏う雰囲気は、他の女性とは一味も二味も違ったように感じた。
仕事もそれなりに容量良く出来るしミスも少ない。だから周りの人も彼女を高く評価していたし僕もその1人だった。
だから、余計に気になった。
私生活はどんな感じなんだろう。
どんなものが好きなんだろう、って。
「え、Aさんミンユンギ知らないの!?」
『えっと…はい。流行とかに疎くて…』
「へぇー、どんな音楽とか聞くの?」
『音楽…は、あまり、聞かないです』
…彼女は、音楽の話になると少しだけ切なそうな表情をする。
SJ「ホソガ、あまり後輩に変な絡みするなよ」
「だって今や知らない人は居ないくらい有名な、新人ラッパーのミンユンギを知らないって言うんですよ?ジニヒョンも知ってますよね?」
SJ「まあそうだけど… 。
Aちゃん、こいつこんなんだけど仕事は真面目だからあんまり嫌わないでね?」
『あ、はい。大丈夫です…』
「ちょっとー!何てこというんですか!」
SJ「ああもう、こんな近い距離にいるのにデカい声出さないでくれよ…」
『…ふふ、仲良いんですね』
SJ「……っ」
………想像以上だった。
大人っぽい顔つきなのに、笑うと子供のようにあどけない。
一瞬にして、彼女に惹かれてしまった。
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130号室(プロフ) - 夜ふかしさん» 夜ふかし様ありがとうございます!楽しんでいただけるように頑張りますね♪ (2021年8月4日 13時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
夜ふかし - 面白くて続きが気になります!これからも更新頑張ってください! (2021年8月1日 2時) (レス) id: 6551a6decb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:130号室 | 作成日時:2021年8月1日 0時