らしい恋

episode 15 ページ15

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初めてだったから。


"私"を肯定してくれたのは。




「私…甘いもの好きですし、

恋愛映画とか大好きですし、

私服はスカートの方が好きだし、

運動音痴だし、この年齢になっても

す…好きな人と手を繋ぐだけでも、緊張しちゃうんです」


YG「へえ、可愛いですね」


「か、かわ…！？」




可愛い！？私が！？


私の反応を見てニヤリと笑う。




YG「Aさんの気持ち、知れて嬉しいです

俺は意外だなんて思わないし、

俺のこともこれから少しずつ知っていってほしいです」


「…私も、沢山知りたいです」




私も言葉に少し照れたように笑うユンギさんが

かっこよくて可愛くてキュンとする。


立ち上がるユンギさんを見て同じように立つと

下まで送りますと言ってくれた。




YG「あ、でも一つだけ助言しておきます」


「え？」




振り返ったユンギさんがゆっくり近づいてきて

思わず私も後ろへ下がってしまう。


ななな、なに？




ドンッ




あ…壁…。


私の両脇にはユンギさんの腕があって

これはいわゆる…壁ドン？


ふわりと香るユンギさんの匂い…

…ドキドキと胸の鳴る音が

ユンギさんまで聞こえてしまうくらい大きい。


そう思いながらユンギさんを見上げると

口の端を少しだけ上げた。




YG「俺、結構独占欲強いんで

覚悟してくださいね？」


「…///」


YG「顔、真っ赤です笑」




口を開けて笑うユンギさんに

恥ずかしくって赤面しちゃった私。




きっとこれが、…私らしい恋だ。









END

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