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眩しい光に目を覚ます。
カーテンから漏れる太陽の明かりに瞬きを繰り返しながら重たい身体を起こすと、ソファーで寝てしまったはずがベッドに移動していて。
服もTシャツだけ着ていた。
…ジミンの匂いがする。
そういえば、ジミンが居ない。
リビングに向かおうと扉に手を開けると、
「わっ、びっくりした。もう起きちゃったの?」
丁度寝室に戻ろうとしたのか、寝癖をつけたジミン。
『ジミンが居なかったから起きたのかと思って』
「朝から可愛いことを言うね。
ただトイレに行ってただけだよ」
私の手を取ってベッドへと誘導される。
「もうちょっと寝よう?」
ジミンの隣に寝転ぶと口角を上げながら私を見つめる。
「……なんか、夢みたい」
『…どうして?』
「片想いしてる期間が長過ぎたのかも。
まだ現実味が無くて」
言葉通り、どこかぼんやりとした表情を浮かべるジミンはまるで私がここにいることを確認するように髪や瞼を優しく撫でていく。
…そんなの、私だって一緒だよ。
同じように行為をしたって、付き合う前は心に穴が開いているような虚しさ。不安。
やりきれないような気持ちだけがぐるぐると回っていたのに。
幸福感で満たされた今は、昔からずっと夢に見ていた……いや、
それこそ片想いの期間が長過ぎて夢として考えることも無くなっていたことだから。
……でも。
実はまだ、ほんの少しだけ、分からないこともあって。
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130号室(プロフ) - Suzyさん» Suzyさん読んでくださりありがとうございます!長年の想いが伝わって私も嬉しいです(笑)これからも是非完結までお付き合いよろしくお願い致します♪ (2021年6月26日 1時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
Suzy(プロフ) - こちらのお話が大好きです☆やっと思いが通じてホッとしているところです(笑)これからも楽しみにしています♪ (2021年6月24日 22時) (レス) id: f57ab1c531 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - SiNさん» しんさん〜!占ツクの方までコメントを頂けるの嬉しい〜!(泣)最後まで飽きないようにリメイクしつつ頑張ってますのでよければ最後まで読んでやってください★ (2021年5月11日 7時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
SiN(プロフ) - 何度読んでも素敵な作品です(T ^ T) (2021年5月10日 22時) (レス) id: aa020c6be2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:130号室 | 作成日時:2021年4月25日 22時