検索窓
今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:220,893 hit

. ページ27

.









『え、えと…どういう』


TH「俺ずっと、Aちゃんからのチョコだけ待ってた」




理解の出来てない私を遮って放った言葉は、私をドキドキさせるには十分な言葉だった。


腰を屈めて私の落としたチョコを拾った。




TH「これ、貰ってもいいんだよね?」




教室で2人きりという状況なだけでも、私を胸が高鳴るのには十分なのに。


更に低く甘いテヒョンくんの言葉が耳に通るたびに痺れる感覚。

小さく頷くと、ありがとう。と微笑んでその箱にラッピングされた紐を解いていく。




TH「うわ、これ手作り?」


『う、うん』


TH「すごいね、売り物みたい。

俺がクマ好きなこと知ってたの?」




クマの形をしたチョコを指差す。


テヒョンくんが誰かと話していた時に聞こえてきた"クマが好き"という言葉。


そんな会話を盗み聞きして、少しでも喜んでもらおうとした私は…自分でも引くくらい。




TH「…嬉しい。ありがとう」




…ダメだ。この雰囲気。

おかしくなってしまいそう。


テヒョンくんから離れるように自分の席にある鞄を手に取りに行く。




『ま、不味かったら捨ててね!私帰るね、ばいばいっ』




この場に居るのが怖くて早口でそう伝えてから背を向けて教室から出ようとする。




TH「待って」


『………っ』




ダメなんだって。この雰囲気が怖い。


何が怖いのかも分からないけど、でもそう思ったんだもん。


…でも。

背中から感じる視線と、掴まれた手首。


身体中がじんじんと熱くなってきているような気がして、自然と身体が動かなかった。









.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (339 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
821人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , バンタン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

130号室(プロフ) - ナツさん» わーい!!いかに皆様の表表情筋を緩くさせるか必死だったので大成功です(笑)クリスマスを…それは、私の負けですね(?)別サイトとの事ですがお互い素敵な作品を作っていきましょうね♪読んでくださりありがとうございました!♪ (2021年2月23日 11時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - 花帆さん» 花帆様、続けて此方にもコメント嬉しいですっ!甘ったるい時間を作りたかったのでそう言っていただけて幸せです♪こちらこそ読んでくださりありがとうございました♪ (2021年2月23日 11時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - すっごく面白かったです!微笑ましくて終始表情筋ゆるゆるでした笑安心してください!別のサイトですが私はこの時期にクリスマスを書いてます!!() (2021年2月23日 0時) (レス) id: d5650580fd (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 一気に読ませて頂きました♪どのお話も可愛かったですv(*´艸`*)特にジミンとテテのお話好きです!きゅんとしましたっ///書いて下さってありがとうございますヽ(*≧ω≦)ノ (2021年2月22日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
130号室(プロフ) - ミサモさん» ミサモ様!キュンしてしまいましたね!?(?)最高だなんて言ってもらえたら頑張れます〜(泣)ありがとうございます!! (2021年2月18日 11時) (レス) id: e48cc29190 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:130号室 | 作成日時:2021年2月16日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。