初めて恋に落ちたとき

STORY 17 ページ17

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「テヒョニヒョンって言ってるけど

ジョングクは何歳なの？」




「何歳だと思います？」




『…さあ』




「えーこういうのは乗ってくださいよお」







そもそもテヒョンの年齢だって知らない。




ただ、多分歳下だろうな、くらい。







「俺は21歳です。


Aさんは？」




「…26」




「へー、通りで大人っぽいわけだ」




「テヒョンは何歳なの？」




「あれ、知らないんですか？


ヒョンは23歳ですよ」




「そう」







まあ、そんなもんだと思ってた。








「ねえ、ヒョンってぶっちゃけ上手いんですか？」




「…は、」




「あの人、最近はそうでもないみたいですけど

僕と会った当時なんかは女性を

食いに食い漁ってましたからね」




「……」




「あんだけ女の人と絡んでるんですから

よっぽどのテクニシャンってことでしょ。


ね、どうなんですか？」







覗き込むジョングクを塞ぐように

お酒を飲むと眉間に皺を寄せて唇を突き出した。







「Aさんって釣れないなあ」




「釣れなくて結構」




「ま、そういう性格のAさんが

ヒョンとワンナイトで終わらないってことは

やっぱり上手いのかあ」




「……ジョングクはさ、」




「はい？」




「ワンナイトで、恋心抱く？」







テヒョンが私にした質問を

今度は私がジョングクにした。




ジョングクは何度か瞬きをしてから少しだけ笑った。







「まさか、カラダ目的の相手にそういう感情は無いですね」









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