恋を忘れた私と知りたいジョングク

逆にバレてないと思ってたんだ ページ19

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本当に2人で事務所で来てしまった


グギはチキンとピザが食べたいって駄々こねてたけど
カムバはまだ始まったばかりだから
野菜の入った弁当をデリバリーで頼んだ


ちらりと見る目の前のジョングクは
私の視線に気づくこともなく弁当を頬張ってる




『ジョングクさ』


JK「…ん？」


『この間は何であんなにぼーっとしてたの？』




私の問いかけに目を左右に動かしながら
咀嚼する速度が段々ゆっくりしてきて
飲み込むと私に目を向ける




JK「あのね、笑わないで聞いてほしいんだけど…

実は僕、恋愛ゲームをやっててさ」


『うん、知ってる』


JK「え！？バレてたの？」


『いや、てかあれ恋愛ゲームじゃなくてエr……

まあいいや、それがどうしたよ』


JK「…振られちゃったんだよ、ダウンに…」


『ダウン？………あー…』




ゲームのキャラに振られて
あんなに虚無ジョングクが出来上がったわけ…


ドキドキ学園の美少女だっけ
攻略できなかったのか




JK「僕には沢山のarmyが居るし
何度もペンミやライブで喜んでもらってたから
恋愛も同じようにすれば上手くいくと思ってたんだけどね…

そ僕ってもしかして恋愛下手なのかな」


『まさかそれで、自分が恋愛できるか試したくて
やり始めたとかじゃないよね…？』


JK「うん、そうだよ」


『………』





どうしたらそういう発想になるのかは分からないな…


でも、ジョングクはまだ中学生にして
この事務所に来た


普通の男の子が恋愛を楽しんでいる時期に
この子はデビューの為にひたすら練習をしていた


何がきっかけで今こうなったのかは分からないけど
恋愛を知りたくなってしまったんだろう


エ ロゲーだったけど









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