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『おーい、ディノ〜？おまえ何やって…』
『あぁー、クプスヒョン！この人僕らのファンなんですよ〜！この前のライブにも来てくれてて、泣いてるの僕見たんです〜！それからこの前偶然カフェで会って、思わず僕から話しかけちゃいました！』
うわ…ヒョン……、
一気に手汗が……
目頭が熱い、やばい。
『…え、し、知り合い…？』
『いや、僕らのファンの方です』
『え、じゃあなんでそんな親しげに…？』
『あー、なんででしょう？なんか…話しやすかったというか…話してみたかったというか…他のファンの方とはなんだか空気感が違うというか…？』
ディノの曖昧な答えにヒョンはますます混乱してる様子だった。
『あの、ディノとはどういう関係で…？』
クプスヒョンは、深妙な面持ちで今度は俺に声をかけてきた。
「え、えっと、その…俺は……」
いろんな言葉が頭に浮かんだけど、
どれも不正解な気がした。
『あっ！名前！名前教えてください！』
戸惑っている俺を見かねたディノが助け舟を出してくれたけど、俺はまたなんて答えるべきか迷った。
「俺は……」
その時、俺の背中にそっと手が添えられた。
『…あなたは、SEVENTEENのホシでしょ』
Aがそっと呟いた。
「…ホシ。」
『え？』
「ホシっていいます、名前、」
『ホシ、ですか？わー、なんかアイドルみたいな名前ですね！じゃあ〜…ホシヒョン？？』
"ホシヒョン"
そう言われた瞬間、
ドクンと大きく脈打つ感覚がした。
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『これからも会いに来てくださいね〜！ホシヒョン！』
『おまっ、あんまり適当なこと言うなよ！すみません、ほんと、』
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“ホシヒョン”
“ホシヒョンっ！”
遠くから俺を呼ぶ声がする。
誰かが呼んでいる。
目の前にいるディノの声だろうか。
いや、違う、誰か、遠くから、俺の名前を……
“スニョンっ！大丈夫！？スニョン！！"
あぁ、これはAの声だ。
あれ、なんだか不思議な感覚…
足元がふらついて、
目の前が真っ暗になる。
だんだん意識が遠のいて、
深い暗闇に落ちていく……
最後に聞こえた言葉は、
"さよなら、また会おうね"
Aの声だった。
さよなら、なんてそんなこと…
俺はまだAと……
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そこで俺の意識はプツンと途絶えた。
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ぽん - 初めまして◡̈⃝︎ホシを推していて、ホシが好きでこちらの小説を読んだのですが、感動しました。最後のシーン涙が出ました。沢山ある小説の中でこの作品が一番好きです！他の作品も読みたいです。ありがとうございました ; ; (2022年8月20日 15時) (
レス) @page36 id: 33f90bf03f (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - こんにちは。お久しぶりです^_^この物語に感動いたしましたものです。ストーリーと言い、なんといい、ほんとに作者様の才能がもう…(*´ω｀*) 最後には感動して涙が出てしまいました。これからも応援してします!!頑張ってください^_^ (2020年12月26日 14時) (レス) id: c9ab294052 (このIDを非表示/違反報告)
ままむの盗賊 - させられました。私ももう1人の平行世界の自分がいるかなとか思ったり。面白かったです！ (2020年12月10日 1時) (レス) id: 0c147f983f (このIDを非表示/違反報告)
ままむの盗賊 - 追加ですみません。一般大学生のホシくんはダンスを始めるきっかけになった。アイドルのホシくんはアイドルのホシとして生きていたら体験できないものを堪能できた。お互い入れ替わって大切なものを手に入れられたんですね...感動。パラレルワールドについて考え (2020年12月10日 1時) (レス) id: 0c147f983f (このIDを非表示/違反報告)
ままむの盗賊 - はじめまして！みなさん言ってるんですけど中々見ない設定で、タイトルに惹かれて読みました。書き方が上手であ〜と思う場面も多々あったり、感動したりとてもいい作品でした！読めて良かったです (2020年12月9日 19時) (レス) id: 16acb9df05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2019年5月19日 22時
