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私の頭の中は四六時中ジフンで埋まっている。成績が悪いのはそのせい。だから仕方ない。私がジフンのことを考えなくなったらそれは私の死を意味する。
私がこんなにもジフンのことを可愛い、すき、というようになったのは小学3年生の時に起きたある事件がきっかけ。
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当時私はクラスの男の子数人からいじめを受けていて、よく後ろから押されて転んだり、靴の中に虫を入れられていたり、カバンを隠されたり、そういうことが毎日何かしら起こった。
その時は何も楽しくなくて、いつもは私が早起きをしてジフンの家に行っていたけど、行けなくなって。
登校拒否になってしまった。
そんな私の手を握って暗闇から引っ張ってくれたのがジフンだった。
苦手な早起きをして、毎朝私を起こしに来てくれた。でも、どうしてもあの男の子たちが嫌で。
ジフンが一緒でも教室には入れなかった。やっぱり学校には行けない、そう思ってたある日、顔や手足にたくさん傷をつけたジフンが部屋にやって来た。
毛布にくるまっていた私に向かって、
『明日から学校行けるよ』と言った。
「行けないよ」と返した私に『Aが学校行けるように俺、頑張ったんだよ』と言ってきた。
ジフンは私をいじめていた数人の男の子と喧嘩をして勝ったと私に向かって笑った。
『もう二度とAをいじめないって約束したから、だから、大丈夫だよ』
その日からジフンは私の大好きな人になった。あの日ジフンが言ってくれた言葉は私にとって魔法の言葉だった。
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……我ながらいつ思い出しても泣ける素敵な感動物語……そしてその時救ってくれた彼とゆくゆくは結婚…このエピソードは絶対結婚式で流してもらうと決めている………
SY『おーい、おい、A』
「……純白のウェディングドレスに身を包んだ私を見てジフンが“……綺麗じゃん”って耳を赤くしながら言って、」
SY『…………』
「痛っ!!!!!!」
SY『おかえり』
「なんなの朝から!か弱い女の子の肩を思いっきり叩いたその次はデコピン!?ありえないんですけど!」
SY『変態を妄想の世界から戻してあげただけです〜そんで次始業式だから体育館移動です〜おれ優しいからわざわざ伝えに〜』
「体育館移動!?!?ジフン!!!!!」
体育館シューズを掴んで全力ダッシュで体育館へと向かった。
今の私を作っているのは水でも食べ物でもなく、間違いなくジフンだ。
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るる。 - この物語を読んでから、いつも以上にウジ君が頭から消えなくなりました。最高です。これからも、読ませていただきます! (2018年8月5日 12時) (レス) id: 05d4b4e0c2 (このIDを非表示/違反報告)
ウジ(プロフ) - 待って待って…………ジアンちゃんめちゃんこムカつくーー!!でもこの物語に出てくるジフナが可愛いからこれからも見にきますね…← (2018年8月5日 1時) (レス) id: 3e4a028e58 (このIDを非表示/違反報告)
美織(プロフ) - 展開が面白すぎ…!!てかジアンちゃん聡明なふわふわかわいい系女子だと思ってたらだんだん悪女感でてて事案ですね。(( ほんとに面白いです!更新楽しみにしてます!! (2018年8月4日 23時) (レス) id: 44de3c0285 (このIDを非表示/違反報告)
まゆか(プロフ) - いつも楽しみにしてます!!!うじほんとに可愛すぎです、、 (2018年7月31日 13時) (レス) id: 020b3abba6 (このIDを非表示/違反報告)
りりこ(プロフ) - マジで面白いです! 更新頑張ってください(w^ ^w) (2018年7月29日 15時) (レス) id: d9ed75bc35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いよ | 作成日時:2018年7月17日 14時