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TH『わかってくれるんだ』
「…私も似たような、感じ？だから…」
グクには好きな人がいて、
私のことを好きにはなってくれない。
それなのに、グクが好きだ。
「私の好きな人には、好きな人がいて、」
TH『うん、』
「…だから、私はその人のこと想ってても、この気持ちは届かないっていうか、なんていうか…」
さっきまで適当返事でやり過ごそうと思ってたのに、なんでこんなこと話してるんだろう。
TH『純粋だね、』
純粋？
TH『なーんにもややこしくない。
綺麗な片思い』
「片思いに綺麗も汚いもないと思いますよ」
テヒョンさんは自分の気持ちをまるで汚いかのように言うから、
それに、綺麗でも何でもないから。
私の片思いは。
「全然、綺麗なんかじゃない。
むしろ逆です」
TH『どういうこと？』
「彼は…私の好きな人は、私の気持ちを知ってて、傷つけてくるんです。一番嫌な方法で」
TH『…待って、Aその人から何されてんの？やばいことしか想像できないんだけど、』
「…たぶん、今日も、いる」
家に。
TH『…頭にハテナしか浮かばない』
「私と彼の関係知ってる人はみんな頭にハテナ浮かべます」
ジミンちゃんみたいに。
「彼は私の家の合鍵持ってて、
夜一緒に寝ることが多くて、
朝起きたら一緒にご飯たべて、
用事がないときは午後までうちに居ることもあって、
それから、」
TH『そういう関係なの？
体の、関係っていうの？』
それがないから、余計虚しい。
いっそ、その関係にしてくれたら、
色んなこと割り切れるのに。
「いや、それは一切なし」
TH『…彼にとって、Aは何なの？』
「…今日、聞いてみます、それ、私もわからないから」
グクにとって、私は？
怖くて聞けなかった。
それを聞いてしまったら、
また間違えるかもしれないから。
なんでそんなこと聞くのって、
表情を歪ませるグクが思い浮かぶから。
.
.
TH『Aは何駅？』
「二駅。テヒョンさんは？」
TH『三駅』
改札を通ってごちゃごちゃした駅のホームで電車を待つ。
私の隣に立つテヒョンさんはスマホを見ている。
初めて会った人なのに、
変な人だなあと思っていたのに、
グクとの関係を結構赤裸々に話してしまった。
TH『…なに？』
「あ、いや、何でもないです」
見ていたことがバレた。
TH『ねえ、それやめない？』
「何を」
TH『敬語と、テヒョンさん』
そう言ってニコッと笑ったテヒョンさんはやっぱり人との距離感を縮める天才だと思った。
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anchun(プロフ) - 本当に面白過ぎます！続きが気になって仕方ないです😭胸がドキドキが止まらないです (2022年3月3日 19時) (
レス) id: 487e998396 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - ぬお、、なぜ更新がああああすっごいいいい (2021年5月8日 20時) (レス) id: 6a137e9fb7 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - めちゃくちゃ気になるとこで泊まってるぅぅぅうって声出して言ってしまいました。笑 (2021年2月27日 10時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
ちりちり(プロフ) - この作品が大好きです。 (2020年12月16日 18時) (レス) id: 9e4bd772c5 (このIDを非表示/違反報告)
そわいぬ - この作品1番更新楽しみにしてます。。うう。。（ ; ; ） (2020年10月24日 9時) (レス) id: 6e2414b0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2018年3月15日 1時
