うさぎって寂しいとしんじゃうんだって。

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「ありがとうございました〜」

YG『あ〜〜〜ご〜〜〜〜た〜』

「…ちょっと店長、ありがとうございましたくらいちゃんと言ってくれませんか！？」

YG『言ってるじゃん』

「言ってません！店長のは私の「ありがとうございました」にかぶせて、「あ」と「ご」と「た」を伸ばして言ってるだけです！なに11文字の言葉ケチって3文字で済まそうとしてるんですか！」

YG『あー、うるさいうるさい、これだから最近の若者は…』

「そんなに歳変わらないこと知ってるんですからね！！」

私がアルバイトしているのは、大学の最寄駅から少し離れたところにある、外観オンボロの小さなカラオケ店。最近駅の近くに新しくカラオケ店が出来たらしく、ここに来るお客さんは本当に少なくなってしまった。

店長のミンユンギさんはフロント業務している私の隣でパイプ椅子に座って携帯ゲームしてます。こんなんですが、店長なんです。

YG『…あぁ！俺の一番大切に、そしてかわいがってきたヒヨコが…お亡くなりに……あぁ…』

なんつーゲームしてんだ。

YG『ヒヨチム…お前のこと忘れないからな…』

店長のお気に入りゲームはヒヨコ育成ゲームか何かかしら。そんでネーミングセンスないなー。

YG『あ、そうだ、大事なこと言うの忘れてた。今日から新しくここで働くことになった子いるから。お前にあと頼んだ』

「………はっ！？」

YG『今更衣室で着替えてると思うけど〜、まぁ、適当に仕事教えてやって』

「こんなオンボロカラオケ店で、人も全然来ないのにアルバイト雇って平気なんですか！？」

YG『え？その分俺がサボれるじゃーん』

店長ってそういうものなの？絶対違うよね、サボれるもなにもないよね！？

『…あの、』

新人さんらしき人がフロントへやって来た。

『…大丈夫、ですかね？』

とんでもないイケメンだった。

TH『…あの、この制服似合いすぎちゃってません？平気ですか？』

とんでもない変人ナルシストだった。

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