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私が今住んでいるアパートは大学の最寄駅から二つ進んだ駅で降りて徒歩数分のところにある。
はじめての一人暮らしで家事全般何も出来なくて、最初はてんやわんやだったけど、一年経って、今はまぁ、それなりに、料理も洗濯も掃除もこなしている。
ダンスサークルに入ったおかげで友人もそこそこできた。一番仲良しのジミンちゃんとは授業がかぶっていることが多くて一緒に移動することも多い。
可もなく、不可もなく。
そんな大学生活を送っていた。
普通の、平凡で、でも、それなりに楽しい毎日。
このまま四年間過ぎて行くと思っていたのに。
あの日。
桜が散り始めた頃のあの日。
『チョンジョングクです。
よろしくお願いします。』
私の普通は、
平凡は、
少しずつ崩れ始めてしまった。
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JM『…A！Aってば！』
「……っは！やばい…寝てた…？」
JM『授業終わったよ、次、三階まで移動しなきゃいけないから早くして』
「…この授業って……評価の仕方は…」
JM『テスト8割』
「あとでノート写させてジミン様！」
JM『コンビニのフルーツスペシャルアイスバーでいいよ』
「えー、あれ高い…」
JM『じゃあノート3日分はなしね〜』
…あ。
JM『たまーに寝るならまだしも毎回寝るってどういう……ねぇ、聞いてる？』
「グクだ」
JM『…え？』
「ちょっと行ってくるね」
JM『は！？え、ちょ、移動っ…！もう知らないからなー！！これ今日二回目だからなー！！！』
ジミンちゃんの後ろから聞こえる大声を無視して、私は大学のコンビニ前のフリースペースでぼーっとしてるグクのもとへ走った。
「グク、」
イヤフォンをしていたグクの肩をトンと叩く。
振り返った顔から少しだけ輝きが消えた。
あ。間違えた。
そう思った。
JK『…Aだ、おはよ』
「朝も言われたよ、それ」
JK『あれ、そうだっけ』
そうだよ。起きてすぐ私に向かって掠れた声でおはようって言ったじゃん。
「……ユラ先輩、待ってたの？」
JK『え、あー、うん』
「ふーん」
JK『…先輩の授業終わったらどっか行こうって話だったんだけど、すっぽかされそう』
「…なんで」
JK『連絡返ってこないから』
「彼氏なのに、なんか切ないね」
JK『彼氏じゃないから』
「…え、」
JK『付き合ってないから』
「…え？」
JK『俺の片思いだよ』
片思い？付き合ってない？
「それ、ほんと？」
JK『ん』
付き合って、ないんだ。
ジミンちゃんに教えてあげよ。
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anchun(プロフ) - 本当に面白過ぎます！続きが気になって仕方ないです😭胸がドキドキが止まらないです (2022年3月3日 19時) (
レス) id: 487e998396 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - ぬお、、なぜ更新がああああすっごいいいい (2021年5月8日 20時) (レス) id: 6a137e9fb7 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - めちゃくちゃ気になるとこで泊まってるぅぅぅうって声出して言ってしまいました。笑 (2021年2月27日 10時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
ちりちり(プロフ) - この作品が大好きです。 (2020年12月16日 18時) (レス) id: 9e4bd772c5 (このIDを非表示/違反報告)
そわいぬ - この作品1番更新楽しみにしてます。。うう。。（ ; ; ） (2020年10月24日 9時) (レス) id: 6e2414b0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2018年3月15日 1時
