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TH『あんまりカメラ意識しなくていいよ』
「…そう言われると余計気にしちゃうんですけどー」
TH『じゃあもう何も考えないで、無になって、』
「…私なんか撮らないでもっと違うもの撮りなよ」
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ノープランだったテヒョンに連れられて、なんとなくやってきた芝生が延々と続くだだっ広い公園。
ボールでも持ってきて遊ぶ？なんて言っていたけど、私が却下して、特に何を話すわけでもなく歩いていたら、カメラのシャッター音が聞こえた。
テヒョンの手には小さなカメラ。
撮っていい？と一言だけ、そして今に至る。
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「カメラ持ち歩いてるの？」
TH『うん、カメラだけはなるべく持ち歩いてる』
「ほんとに好きなんだね、」
TH『ゆくゆくは立派な写真家になって、世界中飛び回るのが俺の夢！』
「…素敵な夢ですね」
TH『いつか個展開くから、その時Aの写真飾らせて』
「えー、やだよ、恥ずかしい」
TH『なんでよ、いいじゃん！はい、笑って〜』
「……タイトルは？」
TH『え？』
「私を撮った写真のタイトル」
TH『……馬鹿女』
「…は、はあ！？ちょ、なにその失礼なタイトル！！」
あまりに失礼すぎる悪口タイトルに、私は思い切り怒った。
TH『冗談っ！冗談だから！あ、カメラ落とす！』
「そんな駄作しか撮れないカメラ落としてしまえ！」
TH『…お！今の顔いいね、今日初めていいの撮れたかも』
「やだな、変なとこ撮らないでよ！」
TH『素の表情が一番素敵なんだよ』
「…元カノの写真もこんな風に撮ってたの？」
なんとなく、ほんとになんとなく口にした質問に、テヒョンの動きが止まって、やらかしたと思った。
「…あ、ごめん、その、デリカシーなかったよね、ごめん」
TH『んー、いや、全然平気。
彼女を撮ったことはないよ』
「…そうなんだ、」
TH『カメラが原因で別れたみたいなところもあるし、振られた理由わからないって言ったけど、ほんとは全部わかってる』
テヒョンはベンチに座って、私に隣に座るよう促した。
TH『いつまでカメラなんてやってるの？ってそう言われたことあってさ、』
テヒョンは笑ってるけど、どこかつらそうに、苦しそうに、ポツリポツリと話し始めた。
TH『俺は写真が好きだから真面目に勉強して、真剣に向き合ってるつもりだった。でも、大学に進学して必死に勉強してる彼女から見たら俺はただ遊んでるように見えたのかな、』
「…そんなこと、」
TH『それで大喧嘩』
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anchun(プロフ) - 本当に面白過ぎます！続きが気になって仕方ないです😭胸がドキドキが止まらないです (2022年3月3日 19時) (
レス) id: 487e998396 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ - ぬお、、なぜ更新がああああすっごいいいい (2021年5月8日 20時) (レス) id: 6a137e9fb7 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - めちゃくちゃ気になるとこで泊まってるぅぅぅうって声出して言ってしまいました。笑 (2021年2月27日 10時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
ちりちり(プロフ) - この作品が大好きです。 (2020年12月16日 18時) (レス) id: 9e4bd772c5 (このIDを非表示/違反報告)
そわいぬ - この作品1番更新楽しみにしてます。。うう。。（ ; ; ） (2020年10月24日 9時) (レス) id: 6e2414b0f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2018年3月15日 1時
