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「…衝突…事故……」
JK『違う』
「…え？」
JK『…今のはキス』
至近距離で発せられたこの言葉。
頭がパンクしかけてふらつく。
ふらついた私をしっかり支えて、引き寄せる。
私の耳にジョングクの鼓動がダイレクトに伝わる。
JK『危ないんだけど、』
そう言われ、抱きしめられていた腕の力が強くなる。
ああああああああああああああああああああああかん！！！！！！！！！！！！非常にあかん！！！！！！！！！私の精一杯の告白をかるーーく飛び越えて“今のはキス”発言からの、抱き寄せからの、“危ないんだけど”で完璧フィニッシューーーーーーー！！！！！！！！！！
完全大勝利ですジョングクくん！！！！！！
もう何も言うことはありません！！！！さようなら！！！！！！！さようなら！！！！！！！
JK『…さっきからずっと黙ってるけど、どうせ頭ん中ではペラペラ喋ってるんでしょ』
よくお分かりで。
少し黙りますね。
「………は、恥ずかしい」
そう、ここは空港のロビー。
大勢の人がいます。
JK『誰も見てない』
「見てないんじゃなくて、見れないよ、こんな…空港で、ベタな…カップル……」
JK『…じゃあいいじゃん』
「な、何がいいじゃんなのかさっぱりわからないんだけど…！ちょ、っと離れよ…」
JK『やだ』
可愛い。
…じゃなくて。
「あ、あのねっ！聞いて！」
JK『…もー、まだ何かあんの』
渋々離れたジョングクのふてくされた顔を無視して向き合う形になった。
「…帰ってくるよね？」
JK『…うん』
「……いつ？」
JK『……わからない』
「…わからないって…」
さっきまでの甘すぎる空気はガラリと変わって、空港に似合うしんみりした空気になった。
JK『…でも、』
「……うん、」
JK『ずっと、待っていてほしい』
「…………うん、」
JK『無責任だってわかってる。でも、これから先、Aさん以外の誰かのこと、好きになれないと思うから』
「………」
JK『Aさんが俺のこと忘れても、俺はずっと好きだから。…それだけ、覚えておいて』
「…そんなこと言っておいて向こうで可愛い女の子にヘラヘラしてたら許さないからね」
JK『するわけないじゃん。Aさんのことこんなに好きなのに』
おかしい。おかしい。非常におかしい。なにこれ、空港マジックなの。甘い言葉の連続にキュンよりも驚きのほうが多くてよくわからない感情なんですけど。
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zizzi(プロフ) - ほんと面白くてずっと笑ってました！いよさんの言葉選びが最高すぎて牛乳飲んでなくてもヤバかったです笑楽しくて素敵な作品をありがとうございました！ (2020年8月26日 22時) (
レス) id: 575ff88325 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - こんなに良い話を書いてくださってありがとうございます！笑もう終始キュンキュンしまくりでした！恋愛映画の実写化いけるとおもいます！いまもう夜中の3時なんですけど時間忘れるくらい夢中に読んでました！！この作品大好きです！！続編も是非楽しみにまってます！ (2019年5月6日 3時) (レス) id: f99e6b0772 (このIDを非表示/違反報告)
いさな(プロフ) - いやもう一気読みしました笑笑めっちゃおもしろかったです笑笑いま夜中の2時なんですけど、作者さんの他の作品読んできますね笑笑 (2019年3月26日 2時) (レス) id: 1147e61943 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 消さないでくださいね。 (2019年1月25日 14時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 最高すぎました。ありがとうございます。他の皆さんが仰っている通りクオリティが高すぎてやばかったです。素敵な作品に出会えたことに感謝です。ありがとうございました！ (2018年12月18日 22時) (レス) id: cfc195a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2017年12月17日 1時
