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JK『……………』
真顔で私を見るジョングク。仕方がない。一度怖いと思ってしまったらずっと怖いのだから。たとえ慣れ親しんだ我が家でも怖いと思ってしまったら怖い。
「…ちょ、怖いから何か言ってよ…真顔で見ないでよ…」
JK『いーち、にー、さーん、』
「え、ちょ、いきなりカウントはずるいって！」
急に始まったカウントに慌てて水を飲む。
JK『嘘。ゆっくり飲めばいいじゃん。俺まだ部屋行かないし。』
「え？」
そう言うとジョングクはリビングにあるソファーに座った。
「…寝ないの？」
JK『色々考えてたら眠れなくなった。』
「……ふーん、そっか…」
そのまま自分の部屋に行けばいいのに。私の足はなぜかジョングクのほうへ向かっていて。薄暗い明りの中、一人でいようとするジョングクがちょっと寂しそうに見えた。
JK『…なに』
ジョングクとの間に二人分くらいの間をあけて私もソファーに座った。
「…最低悪魔、時々うさぎ」
JK『……は？』
「私の中でのジョングクのイメージ」
JK『…急になに』
「ジョングクは？」
JK『何が』
「私のイメージ」
JK『…………』
………あ、やばい。なんでこんなこと聞いたんだろう。絶対悪口返ってくるやつ。
「う、うそ！ごめん、忘れてなんでもないから」
JK『苦手な人。正直、あんまり関わりたくないタイプの人。って感じだった。』
私の予想に反して、ジョングクは静かに話し始めた。
JK『…だから最初のうちはなるべく遠ざけて無視して、って…そういう態度とってたけど、気づいたらAさんとよく話すようになってて』
…心臓がはやく動き出した。さっきのびっくりどっきりの心臓のはやさとは種類の違うはやさで。
JK『遠ざけて無視してた時の自分をあんま思い出せないくらい、俺から話しかけたりして、からかって、Aさんの反応がおもしろくて笑って、』
やっぱりこんなこと聞くんじゃなかった。
JK『……おもしろいだけじゃなくて、可愛いって思った時もある。』
「…えっ！？！？」
JK『……そこだけ反応すんなよ』
え、え！？だって私のことを散々ブスだのブスだのブスだの言ってたジョングクが！？私のことを！？可愛い！？
「…あ、よかった、夢じゃない」
ほっぺを思いっきりつねった。痛かった。夢じゃない。
JK『…自分がこんな感情抱くとは思ってなかった。』
ジョングクがうつむいて髪をくしゃくしゃにした後、ゆっくり私を見た。
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zizzi(プロフ) - ほんと面白くてずっと笑ってました！いよさんの言葉選びが最高すぎて牛乳飲んでなくてもヤバかったです笑楽しくて素敵な作品をありがとうございました！ (2020年8月26日 22時) (
レス) id: 575ff88325 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - こんなに良い話を書いてくださってありがとうございます！笑もう終始キュンキュンしまくりでした！恋愛映画の実写化いけるとおもいます！いまもう夜中の3時なんですけど時間忘れるくらい夢中に読んでました！！この作品大好きです！！続編も是非楽しみにまってます！ (2019年5月6日 3時) (レス) id: f99e6b0772 (このIDを非表示/違反報告)
いさな(プロフ) - いやもう一気読みしました笑笑めっちゃおもしろかったです笑笑いま夜中の2時なんですけど、作者さんの他の作品読んできますね笑笑 (2019年3月26日 2時) (レス) id: 1147e61943 (このIDを非表示/違反報告)
つむぎ - 消さないでくださいね。 (2019年1月25日 14時) (レス) id: 811af0af41 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 最高すぎました。ありがとうございます。他の皆さんが仰っている通りクオリティが高すぎてやばかったです。素敵な作品に出会えたことに感謝です。ありがとうございました！ (2018年12月18日 22時) (レス) id: cfc195a482 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いよ
| 作成日時：2017年12月17日 1時
